<巨人5-1中日>◇9日◇東京ドーム
巨人丸佳浩外野手(37)はいつものように、氷入りアイスコーヒーの紙コップを片手に、試合後の取材エリアに姿をみせた。常にアメリカン。「カフェインレスですね」とひと言残し、家路についた。試合後のいつもを変わらぬ光景だ。
この日は5番左翼でスタメン出場し、3打数2安打1打点。中日大野から5回には貴重な追加点となる適時打も放った。直近10試合では17打数7安打3打点。プロ19年目の大ベテランは、優勝争いをするチームにあって、試合では日に日に存在感を増しているが…。「申し訳ないですけど、ずっと一定なんですよ。記事にしづらいですね」と申し訳なさそうにする。 緊張、重圧、不安などは感じない…、よりも「ない」のだという。広島時代からも含めて、幾度も優勝争いを経験してきたが、シーズン終盤戦だからといって、特別に心情に波は起きない。ここまでスタメン機会が多くなく、代打での起用なども続いていた。スタメンで出ても凡退の日もあったが、「切り替えようとは思わないんです。日が変わったらリセットするので、良くも悪くも。ポジティブ思考なんで」と過ごす。その姿勢はシーズン開幕から不変。切り替えようとすることを「大事にしていない」。それが「いつも」を形作る。
心掛けるのは「いかに目の前の1打に集中できるか」。優勝争いをしていようがいまいが同じだ。若手にはそれが難しいのではと問い掛けると、「どうなんでしょうね。難しいのかな。逆にそういう考えでしかやったことないから。逆に若い選手がどう思っているのか、聞いてみてください」と返す。
変わるのは周囲の状況であって、自身ではない。変わらず続けるからこそ、シーズン佳境で結果が残るのかもしれない。
いつものカフェインレス。カフェインには集中力向上や疲労感の軽減などの効果があるが、それも不要ということだろうか。まったく記事にしづらいことはなく、むしろその意識こそ、活躍の理由を示していると感じた。