3年生スラッガーが、偉大な先輩たちに続く。東京6大学リーグの慶大・中塚遥翔(はると)外野手(3年=智弁和歌山)にちなみ、横浜市の慶大グラウンド右翼後方に「中塚ネット」と呼ばれる防球ネットが今冬に増設されることが11日、分かった。打撃練習時に場外弾を次々と打ち込むことから、グラウンド裏にある新築マンションをすっぽりと覆うような改修を計画している。飛ばす力はリーグ屈指。12日開幕の秋季リーグ戦でも活躍に注目が集まる。
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左翼97メートル、中堅117メートル、右翼98メートルの慶大野球部下田グラウンドの周囲には保育園や住宅が立ち並び、打球が飛び出さないように高さ10メートル以上の防球ネットが外野後方に張られている。所によっては高さ20メートル近くに上るネットもあり、歴代のスラッガーたちの圧倒的な打撃から近隣を守るために改修工事が行われてきた。過去にはリーグ通算本塁打1位(23本)で元巨人監督の高橋由伸氏にちなんだ「由伸ネット」、同3位(21本)の元楽天岩見雅紀氏にちなんだ「岩見ネット」などが増設されたこともあった。
今冬に増設される右中間後方の防球ネットがチームメートたちから「中塚ネット」と呼ばれていることについて、中塚は「偉大な先輩たちに並んだなんて気持ちは全くないです。恐れ多いです」と恥ずかしそうな笑みをこぼした。
180センチ、94キロの体で目いっぱい引っ張った打球は高さ約10メートルのネットを軽々と越え、2車線道路を挟んで新築されたマンションに届くほど。「場外はそんなに多くないです」と謙遜するが、圧倒的なパワーを目撃してきたチームメートたちは口々に「とにかく飛ばす力はエグい」と舌を巻く。
今春は2本塁打、11打点、打率3割2分4厘を残すも、法大3回戦で左手親指を骨折。以降は欠場を余儀なくされ、準優勝した全日本大学選手権はスタンドから応援した。「強行でも出られたらと進めてはいたんですけど、結局は間に合わなかった。春は悔しさが大きいです」。それもバネにする。今秋は本塁打のタイトルも目指しながらリーグ連覇に貢献する。【平山連】
◆中塚遥翔(なかつか・はると)2005(平17)年10月13日生まれ、大阪・和泉市出身。智弁和歌山で2年夏と3年春に甲子園出場し、高校通算25本塁打。慶大では1年秋にデビューし、2年春~3年春と3季連続で2本塁打をマーク。参考にしている打者は「飛ばす力に加えて、確実性もあって長打力も残せるところがすごい」と阪神佐藤輝明を挙げる。180センチ、94キロ。左投げ左打ち。