<南東北大学秋季リーグ>◇12日◇第4節第1日◇ヨークいわきスタジアムほか
リーグ戦10連覇中の東日本国際大が石巻専修大を11-0の6回コールドで下し、無傷の5勝目をあげた。今春から背番号17をつける先発の岡本琉奨(るい)投手(2年=八戸学院光星)が6回4安打無失点と好投。今秋ドラフト候補の黒田義信外野手(4年=九州国際大付)も1安打2打点と貢献した。山形大は福島大との2-1の接戦を制し、今季初勝利をあげた。
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初回から3者凡退に打ち取り上々な立ち上がり。2回は連打と味方の失策で1死満塁のピンチを招くも、岡本は後続を断った。力強い直球とスライダーを軸に、それ以降は得点圏まで走者を許さなかった。「スライダーの切れはよかったですが、ちょっと高めに浮いて打たれた部分があった。全国を目指す上では、そういうミスが命取りになるので修正していきたい」と冷静だった。
高校時代はプロ志望届を提出するも、指名漏れ。最速148キロの直球が持ち味だったが、その苦い経験から「カットボール、スライダーを磨けば、投球の幅が広がって、抑えられる確率も上がると思いました」と課題を見つめ直した。高校野球引退後、大学入学後もチームメートから変化球の握り方を吸収し、「昔はカーブみたいで投げられなかった」というスライダーも今や武器になった。
藤木豊監督が勝利を呼び込んでくれると期待を込め託す東日本国際大のエースナンバー「17」をつけ臨んだ今春。背番号をもらった当時は「最初は自分で良いのかという気持ちでしたが、渡してくれた理由があると思うので。ただ、気負いすぎずに」。重圧をものともせず、最優秀選手、最多勝利投手、新人王、ベストナインに輝き、リーグ優勝に貢献した。
今年6月の全日本大学野球選手権では2回戦で涙をのんだ。再び全国舞台にたどり着くために、まずは43度目のリーグ優勝を目指す。「先輩たちともっと野球がしたいですし、最後は神宮で終わりたいという気持ちがある。チームのことを考えて腕を振っていきたいと思います」。エースに成長を遂げ、頂点まで導いていく。【高橋香奈】
◆岡本琉奨(おかもと・るい)2007年(平19)2月12日生まれ、東京都出身。板橋二中在学中は板橋シニアでプレー。八戸学院光星では2年春からベンチ入りし、2年夏と3年春に甲子園に出場。東日本国際大では1年春からベンチ入り。2年春には最優秀投手、最多勝利投手、新人王、ベストナインに輝いた。176センチ、85キロ。左投げ左打ち。
○…2回に一挙9点のビッグイニングをつくった。NPBスカウトが見守る中、3番・黒田も2点適時三塁打で勢いづけた。「個人の成績もですが、まずはチームが勝つこと。自分の持ち味を出してチームを引っ張って、勝利に貢献してから、ドラフトを迎えたい」。1年春から主力を担ってきた大学日本代表が、集大成の秋を駆け抜ける。