【高校野球】聖隷クリストファーが23点圧勝発進 新エース酒井博生「まずまず」/静岡 

聖隷クリストファー対静岡西 力投する聖隷クリストファー・酒井(撮影・前田和哉)

<秋季高校野球静岡県大会:聖隷クリストファー23-0静岡西>◇12日◇1、2回戦◇しずてつスタジアム草薙ほか

今夏の甲子園に出場した聖隷クリストファーの新チームが圧勝発進した。予選免除により初陣となった静岡西との2回戦で23-0の5回コールド勝ちを収めた。新エースの酒井博生投手(2年)が公式戦初先発し、4回を3安打無失点。打線も19安打で大量得点を奪った。駿河総合は、知徳との1回戦屈指の好カードを8-2で制した。13日は2回戦の残り11試合が行われる。

   ◇   ◇   ◇

聖隷クリストファーの新エース酒井が、及第点のスタートを切った。託された初戦のマウンド。4回52球を投げ、3安打無失点にまとめた。最後はベンチで勝利の瞬間を迎え「初戦で硬さもあった中で、まずまずのピッチングができたと思う」と汗を拭った。

前日11日の練習後。田中公隆監督(52)から、先発とエースナンバーを背負うことが正式に伝えられた。同校を2度の甲子園に導くなど、全国屈指の左腕となった高部陸投手(3年)が背負ってきた番号の継承。今夏はメンバー外だった右腕は、プレッシャーを感じながらも「責任は重く、緊張もあった。でも、やってやろうという気持ちの方が強かった」と燃えた。

その偉大な先輩からも「できることをやってこい」と背中を押されて迎えた本番。直球に変化球を効果的に織り交ぜた。初回先頭にいきなり四球を与えるも「落ち着いて気持ちを出して投げよう」。冷静さを保ちながら持ち味の打たせて取る投球を披露し、反撃の糸口をつかませなかった。指揮官も「四球絡みで自分から崩れていくことが多かったが、公式戦でそれが出なかった。本人にとって収穫」と一定の評価を与えた。

打線も3度、打者一巡の猛攻を見せるなど19安打で23得点。投打がかみ合ったチームは19日、桐陽対静岡の勝者とぶつかる3回戦に臨む。酒井は「もっともっと成長していかなければいけない。先を見ずに1戦1戦、戦っていきたい」と口元を引き締めた。最大の目標は2季連続の甲子園。決意新たに、その1歩を踏み出した。【前田和哉】