<中日1-0阪神>◇13日◇甲子園
一歩も譲れない。阪神才木浩人投手(27)が中13日のマウンド上で躍動した。中日高橋宏との緊迫した投手戦。“ヒロト対決”で圧巻の投球を見せた。
「役割は果たせたのかなという感じはあります。向こうもいい投手。点が入りづらいだろうなと予想ができたので、まずは先制点をとられないところを。結果的にゼロでいけてよかったと思います」
9回、113球を投げ、許した安打はわずかに3本。9奪三振で無失点に抑えた。打っても8回に中前打を放った。9回を投げたのは7月24日巨人戦(甲子園)以来、今季2度目。これで本拠地・甲子園では今季11試合に登板してセ球場別最多の4勝(2敗)、防御率も球場別で断トツの0・92だ。打線の援護なく勝ち星はつかなかったが、4万人を超えた満員の大観衆から「才木コール」が鳴り響いた。
し烈な優勝争いの真っ只中。緊張感が心地いい。ファンの高揚も感じる。「ああいう声援の中で野球ができるのは、すごくありがたいなと思います」。チームは延長11回を闘い敗れたが、悲観はしていない。むしろ、やる気に満ちている。
「まだどうなるか全然分からないので、自分のできることをやって、いいものを見せられることができたら」。チームは今季初の5連敗。2位巨人も敗れ0・5ゲーム差は変わらなかったが、優勝マジックは一つ減って16になった。V争いはこれからもっと熱くなる。甲子園の鬼・才木が猛虎を頂点へと導く。【林英樹】