<オリックス1-7ソフトバンク>◇17日◇京セラドーム大阪
やっぱり今年も強かった。ソフトバンクが福岡移転後初のリーグ3連覇を達成した。優勝マジック「2」で迎えたオリックス3戦で勝利。今季最長の9連勝を決め、2位西武が敗れたため、南海時代の1966年以来、球団60年ぶりの快挙となった。
投打で充実した。先発陣では高卒3年目の前田悠伍投手(21)が開幕12連勝。通算1勝だったサウスポーが連戦連勝の勢いでチームに白星を呼び込み、リーグVの立役者となった。また、大津亮介投手(27)は11勝、松本晴投手(25)も11勝とともにキャリア初の2桁勝利をマーク。現役ドラフトで加入し、移籍2年目の上茶谷大河投手(30)は先発と中継ぎで8勝、実績十分な上沢直之投手(32)も8勝と続いた。そして、夏場に1軍復帰したリバン・モイネロ投手(30)は6戦5勝。シーズン終盤からエース級の働きを見せた。
リリーフ陣も安定した。「8回の男」こと松本裕樹投手(30)は57試合に登板し、防御率1点台。守護神の杉山一樹投手(28)はシーズン途中に故障離脱するも、パ・リーグトップのセーブをマーク。ルーキーの鈴木豪太投手(23)、ロベルト・オスナ投手(31)、津森宥紀投手(28)らも台頭し、救援防御率はパで唯一の2点台だった。
打線では1番打者に定着した正木智也外野手(26)が飛躍を遂げた。5月中旬に1軍昇格を果たし、自身初の規定打席に到達。27本塁打、58打点と強打のリードオフマンとしてチームをけん引。近藤健介外野手(33)は28本塁打、98打点はともにキャリアハイの数字を残す。今季から選手会長に就任した栗原陵矢内野手(30)は37本塁打、111打点の大暴れ。不動の中軸打者として機能した。
直近2年間はケガに泣いたベテランの柳田悠岐外野手(37)は自身3年ぶりの規定打席に到達し、完全復活。さらに周東佑京外野手(30)、牧原大成内野手(33)はシーズンを通して安定した働きを見せ、DeNAからトレード加入した山本祐大捕手(28)も攻守にわたる活躍ぶり。チーム打率2割6分、640得点はリーグ断トツの数字でもあった。
12球団屈指の戦力を誇り、今季最長4連敗がわずか1度。同一カード3連敗は1度もなかった。5月以降は月間勝率5割超え。貯金を着実に増やし、シーズン最終盤で現在今季最長の8連勝中。“異常”ともいえる強さで歓喜の瞬間を迎えた。