<巨人14-1中日>◇19日◇東京ドーム
巨人は打線が15安打14得点と爆発し、2連勝を収めた。先発の田中将大投手(37)は7回4安打1失点と要所を締め、約4カ月ぶりとなる4勝目をあげた。
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7月、高校野球の暑熱対策で導入が検討される7回制について、巨人田中将に話を聞く機会があった。日本球界のレジェンドで、特に甲子園に縁深い。その「反対」の主張は、大きな反響を呼ぶだろう。その想定を伝えた上で、本人が記事化を了承してくれた。
主張は単に反対するだけでなく、議論を進める高野連などに敬意を示した上で、熟議を求める内容だった。「(開催場所を)変えてもいいのでは」と、甲子園ではなくドーム開催も含めた検討を期待した。聖地にこだわらない姿勢。その柔軟な考えが印象的だった。
後日、あらためて聞いた。「何となく、が嫌なんですよね」。それが答えだった。物事を変えるため、漠然とさせずに突き詰める。「聖域」なしで、思い切って考えてほしい。それが声を発した理由だった。
その姿勢は野球でも同じだ。偉大な来歴を「聖域」とせず、大胆に変化を模索する。巨人に加入したこの2季。2軍で若手と汗を流す時間も長かった。今季は開幕時はワインドアップ投法も、夏前からノーワインドアップに。より効率的な投球を目指し、後ろに体重がかかる動きを省略しても、出力を保てる確信を得たからだった。
一つ一つ、過去の自分を切り離し、37歳にして新たな「田中将大」を作り上げてきた。「何となく」を許さなかったからこそ、この日の歓喜はあった。【阿部健吾】