今季限りでの現役引退を発表した日本ハム中島卓也内野手(35)が22日、オリックス戦前にエスコンフィールドで会見に臨んだ。背番号9のユニホームを着て登場。まずは「今シーズンで引退することになりました。18年間、ありがとうございました」とあいさつした。
「公表してから引退の実感はなかったのですが、エレベーターを降りて、(たくさん並んだ)花を見て、今日で引退するという実感がわいたのですが、それでも、すっきりした気持ち」と心境を口にした。
この日は「2番遊撃」で先発。新庄監督には19日の1軍合流時に「18年間お疲れさま」と声をかけられたという。その上で引退試合の出場方法について聞かれ「スタメンでショートで出たい、と伝えました」と、自らの思いを伝えた。
今季は1軍での出番がなく、葛藤もありながら、自らの思いを固めていった。「ファームでやっている中で、まだまだやりたいなという思いもあったので、本当に悩みましたけど、最後はファイターズで終わりたいという気持ちが強かったので、引退を決意しました」と振り返った。
お世話になった人の声にも耳を傾け、感情があふれ出ることもあった。
「多くの人に相談すると悩みすぎると思ったので、この人とこの人と決めて相談しました。(田中)賢介さんや(前監督の)栗山(英樹)さんにも相談して。僕の立場になって考えてくれてありがたいなと思いました。『ここまでやってきたよな』という言葉をかけられたときには気持ちが動きました。今までの思いというか、やってきたことが頭に浮かんできて、寂しいなという感じもあった。ちょっと、うるうるしながら言葉を聞いていました」
日本ハム一筋でプロ生活を終える。
「プロに入れると思っていなかったですし、ここまで18年やってこれると思っていなかった。周りの人に助けられて、恵まれてきたなと思います」
球場の通路には楽天前田健太投手、元日本ハム中田翔氏始め、花束がたくさん並んだ。
「まだまだやれるだろうという言葉もありましたし『第二の人生の方が長いから、家族と一緒に頑張ってな』という声もかけられた。数え切れない言葉をもらった。みなさんに感謝します」
今後についても言及。
「家族と過ごす時間も少なかったので、家族と過ごせるようにしたいなと思います」
野球との関わりに方については「僕みたいな選手でもここまでやってこられたのは1、2、3年目での鎌ケ谷での生活が大事だったと思うので。そのときに出会った(元日本ハムコーチで楽天監督も務めた)三木(肇)さんに影響を受けた。10年ぐらい前から、僕も逆の立場になってやってみたいなと思った。将来的には指導者になりたいなと思います」と思い描いた。
最後は奈良間大己(26)、細川凌平(24)両内野手の現役2選手から花束を渡され「ごめんな、俺泣いてなくて」と苦笑いした後に、がっちり抱擁した。