<阪神-巨人>◇1日◇甲子園
阪神はチーム今季最長5時間5分の総力戦を引き分けに持ち込んだ。レギュラーシーズン最後の伝統の一戦は、延長12回の大熱戦。優勝マジックは一つ減らして「2」とし、また一歩前進した。
勝てなかったか、負けなかったかどちらが強いか、と問われた藤川球児監督(46)は「どちらもないです。総力戦で戦い抜いたと。ファンの方とともにグラウンド上で最後まで戦い抜いたことを誇りに思う」と語った。
ドローに持ち込んだのは大山悠輔内野手(31)のバットだった。まずは1点を追う6回。代わった巨人西舘のスライダーを左中間スタンドに運んだ。値千金の同点20号ソロ。4回まで毎回走者を得点圏に進めながら、無得点。嫌な流れを、主軸の一振りで断ち切った。
23発だった22年以来、4年ぶりに大台に到達。3番森下、4番佐藤とともに20発クリーンアップが誕生した。虎の20発トリオはS21年佐藤輝、大山、マルテ、サンズ以来5年ぶりだ。
8回には再び勝ち越され、9回2死二、三塁。フルカウントから巨人の守護神、マルティネスの153キロを中前にはじき返した。取られても取り返す。意地の1打に、甲子園は割れんばかりの大歓声に包まれた。
「(引き分けは)大きいと思いますし、1、2打席目で凡退してあれだったので。チームのみんなが粘ってくれたので。ここまで粘れてよかった」
大山が2度チームを救い、最短優勝は3日に。頼れる男がV戦線の最終盤をけん引する。【村松万里子】