プロ注目の最速152キロ右腕・ホンダ鈴鹿の今仲泰一が3回0封…実家は文政9年創業の酒屋

ホンダ鈴鹿対東海理化 2回裏、力投するホンダ鈴鹿先発の今仲泰一(撮影・森本幸一)

<社会人野球日本選手権・東海地区最終予選:東海理化7-5ホンダ鈴鹿>◇第2代表トーナメント◇2日◇岐阜長良川

プロ注目で最速152キロの高卒5年目右腕・ホンダ鈴鹿の今仲泰一投手(23=健大高崎)が先発し、3回2安打3四球無失点。打者有利の風が吹く中、身長180センチ・体重80キロから繰り出す切れ味鋭い変化球を軸に、試合をつくった。

スコアボードに「0」を並べたが3回には大ピンチを切り抜けた。左前、四球での同2死一、二塁で5番河田にファウルで粘られ、11球目に四球を与え2死満塁とピンチを拡大。6番鈴木に投球のタイミングを速め2球ファウルで追い込み、4球目を空振り三振。マウンド上でガッツポーズを作り喜びをあらわにした。

同社の真鍋健太郎監督(47)は駆け出し中の右腕をこう表現。「ケガが続いて一本立ちできず、去年の夏からようやく投げられるようになった」。昨秋の日本選手権1回戦で完全試合を達成した右腕・エース格の井村勇介投手(29)の名を挙げ「まだまだ井村の背中を見て成長して欲しい」と期待した。

今仲は大阪・池田市出身。宝塚ボーイズ時代の2学年先輩は、阪神下村海翔投手(24)だ。実家「今仲酒店」は造り酒屋から始まった創業200年の酒屋で家族は仕事の傍ら、東海地方まで応援に足を運ぶ。おすすめの日本酒は奈良の「みむろ杉」。フルーティーな味わいがお気に入りだ。

入社5年目にして、キャリア最多の登板数。周囲のエールが原動力と示す。「何より(ホンダの)社員の方が今日の平日も来てくださる。僕を奮い立たせてくれる一つの要因です」。

チームは6回に逆転負け。第3代表に回り、同地区3枠の2年連続の本大会出場まであと2勝が必須。「一戦も負けられない。目の前の試合に全力で勝ちたい」と力強く誓った。【中島麗】