<ロッテ3-4ソフトバンク>◇2日◇ZOZOマリン
王者は負けない。チーム60年ぶりのリーグ3連覇を果たしたソフトバンクが、起死回生の逆転勝ちで今季3度目の7連勝を飾った。
2点を追う土壇場9回だった。四球と安打などで1死一、三塁。打席には6番山本祐大捕手(28)が入った。ロッテ横山の2球目、149キロの内角高めの直球。思い切り振り抜いた打球は放物線を描いて左翼ポール際に舞い落ちた。逆転の6号3ラン。「打てる捕手」としても期待され、5月にDeNAからトレード移籍した男が大きな仕事をやってのけた。
「チャンスだったので打ち抜こうと思った。欲を言うと、悠伍(前田)が勝てるように打てればよかった」。2戦連発、チームの勝利に貢献する殊勲打にも、「捕手山本祐」として少しばかり悔しさの募った顔がのぞく。先発マウンドに上がった左腕前田悠を好リード。1-1の同点で迎えた8回2死一塁から、ロッテ佐藤に痛恨の勝ち越し2ランを被弾。前田悠に白星を導くことはできなかった。第1打席から3度凡退。リード面も含めて反省もあったのだろう。試合後も会心の笑顔はなく「個人としては、(それまでに)打って勝たせられる捕手になりたい」と力を込めた。
今季の勝ち星は91勝となり、小久保ホークス1年目に並んだ。逆転勝利も今季44度目。小久保裕紀監督(54)も9回の攻防を楽しんだようだ。ロッテの抑え投手・横山を撃破すると、最後はホークスの守護神・杉山一樹投手(28)がしっかり無失点で抑え、リーグトップに並ぶ35セーブ目をゲット。「セーブ王争いも、向こうが失敗して、こっちが成功。(杉山が)トップタイになったからね」。残り2試合。気の抜けない戦いは続く。【佐竹英治】