<ヤクルト1-3中日>◇3日◇神宮
中日は今季最終戦で、井上一樹監督(55)のラストゲームを白星で飾った。連敗を「5」で止め、借金を一つ減らして「21」。今季最多の借金更新を阻止した。今季143試合を60勝81敗2分けで終えた。
打線は2回に相手失策と先発高橋宏斗投手(24)のセーフティースクイズで2点を先制。4回には1点を返されたが、満塁機を高橋宏が最少失点にしのぎ、逆転を許さなかった。7回には村松の中犠飛でさらに1点を追加。高橋宏の降板後は8回から吉田、松山の無失点リレーでリードを守り、接戦を制した。
井上監督の試合後、一問一答は以下の通り。
◇ ◇ ◇
-最後勝利で締めくくった
きょうの試合が始まる前にも、僕が辞任を発表してから、みんなを集めて話をすることはあえてしてなかったんですね。今日、最後の試合が終わってからみんなを集めようとしたんですけど、それはちょっと時間がと思って、試合前に、語らせてもらったなかで、一番最後は今日は俺にはなむけの勝利をくれっていう…ことです。
-今季振り返って
苦しかったですね。もちろんチームの長であるわけですから、受け止めてはいますけど、自分の中で葛藤してることが、選手たちはもちろん好調不調ありますし、アクシデントとして、春先から故障者が増えてしまったという、チームが勝つ負けるというより、選手の数がそろわないというのが苦しかったですね。なかなか、思い切ったタクトを振れないってところもありましたし、僕は世間がいろいろ厳しいご意見を言ってるのも知ってましたし、そこをぐっと我慢しながらやってきたつもりですけど、プロの世界ですから、これだけたくさんのドラゴンズファンがいるなかで、ご迷惑というか、してしまったことで、責任を取るのは僕かなってことですね。
-2軍監督含め3年間どんな日々だったか
2軍監督は2軍監督で僕は性にあってたと思いますし、1軍を率いることになってからもその延長線でやっていきたいと思ってましたけど、やはりその緊張感だったりとか、勝たなきゃいけない使命や重圧を感じてやってきました。でも、そのなかで、どんなにもがいたとしても、勝たなきゃいけないんだなっていう、そこに結論づくので、そういったところに対して俺もそういう性格ではないけど、囲み(取材)の時にユーモラスな遊び心がある答えをしたかったけど、それがちょっと許される(チーム)状態ではなかったっていうところですね。
-チームとしてプラスになることは
今日の試合で申しますと、今からだなっていう、ここで薄皮をはいだら、いけるぞってところまでは、手応えはあるので、順位が物語ってるじゃんって言われたら、それまでですけど、(高橋)宏斗が投げて、石伊(雄太)がとって、花田(旭)が出て、ルーキーであったり、若手っていう選手はこれからほんと楽しみだねっていう選手はいますので、僕は監督してて、もう一皮むければ、楽しみだよねってところ。ただ一皮むくまで待ってくださいってことがまかりとおらない世界なのかなってところもありますし、それは難しい。でも監督をやらせてもらった2年間は勉強になりましたし、世間のみなさんが、求めてるものってのは分かってます。そこに応えてあげられなかったってところが、ちょっと残念というか、志半ばって形になってしまいますけど。そこは責任をユニホーム脱ぐのがベストかなって選択をしたってことですね。
-選手には試合後に声をかけたか
くどくどと言うこともないですし、最後負けていたら、あそこでみんなとハイタッチすることなく、松山(晋也)がボール持ってくることもなくって自分のなかで、湿った感じで終わってしまいそうなところを今日、ああいった形で勝てて、気持ちよく神宮を後にできるのは選手に感謝したいです。
-今後のドラゴンズは
おもしろい、楽しみな選手はいるじゃんって思ってもらえる選手はたくさんいる。どこを伸ばして、彼をどう使ってっていうもう1歩まできてるので、訴えかけた選手たちの殻をもうひとかわやぶった来年はきっと明るいチームになってると僕は信じてます。
-今後の予定は
スケジュールはまっしろです。ちょっといろんなものを、仮にユニホームを着ていたとすれば、秋季練習だったり、ドラフトだったり違うところでやったりとかも考えてはいたので、そこは白紙になる。今後の予定はどっかでちょっと人間ドックに行かなきゃと思ってます。
-高橋宏の投球
後半にね(高橋)宏斗を上げてきてから調子がよく、皆さんも見ていて「(高橋)宏斗だったらまあまあ抑えるよね」っていうところの評価っていうのは多分わかってくれていると思うので。ただやはり春先からちょっとこうエースの大車輪で回ってほしいっていうところがちょっとなかなかできなかった。2カ月ちょっとぐらいですか、チームの(1軍)登録を外れていたっていうところあたりが、彼はちょっとこう納得いかない1年になったっていう風になるでしょう。ちょっと今日は途中からポンポンっていかれたところあたりは、でもそこもまた踏ん張れたっていうところは、またきっと来年は頭から回ってくれれば、それなりの勝ち星を稼げるピッチャーだなっていうことは確信しました。
-スタンドから一樹コールも
ね、辞任という形で責任を取りましたので、いつも厳しいご意見が飛ぶところではありますけども、改めてファンの方々はありがたいなと思いました。
-試合前にナインへあいさつ。はなむけの勝利をくれと。それ以外の話は
まあまあ僕らはプロの世界の人間だから、アマチュアの世界とはちょっと違うところは、やはりそのエンターテインメント性があって、これだけ日本で野球人気があるっていうところの中で、これだけ成績が上がらなかったとしてもファンの方が集まってくれていると、そこに対して自分なりに申し訳ないっていう気持ちをみんな持たないとあかんよって。満員の球場の中で野球をやれるっていうことは当然じゃないんだよっていう。でもそういう方々が足を運んでくれる以上、やはり俺たちはプロである以上、勝つ姿を見せなあかんという、みんなにね、もちろん俺なりのコミュニケーションを図ってきたとは思うけども、まだまだ足らないって俺も思っているよって。でもここでそういう成績が取れなかった、上がらなかったっていうことに関して、みんなを置いていくわけじゃないんだけども、責任は取らせてもらうということを、なのでそういう世界だよっていう。みんなそれぞれ何年野球をやれるかわからないし、1年1年勝負しろっていう話をね、2年後、3年後ねっていう話じゃなくて、そういう形のものをみんなみせていったとすれば、また今年の反省としていいものはみせられるっていうような話をしたと思います。