<阪神-広島>◇6日◇甲子園
阪神梅野隆太郎捕手(35)が、13年ドラフト同期入団で23年に脳腫瘍(しゅよう)で亡くなった横田慎太郎さんへの思いを込め、岩貞祐太投手(35)をリードした。
13年ドラフト1位の岩貞が今季限りで引退。この日は岩貞の引退試合で、2-1の7回に同期でバッテリーを組んだ。先頭の末包昇大外野手(30)を空振り三振に打ち取り、しっかりと1アウトを取って交代。内野手もマウンドに集まり、3番手の岩崎優投手(35)を待つ間、岩貞はボールを空に向かって掲げ、梅野は手を振った。
梅野は「ヨコにもあいさつしようってことで。2人でね。サダのラストピッチだったんで、ヨコにもね、上を向いてあいさつしよかってね、やったんですけど。本当にね、最後のマウンドでできるっていうのも、引退セレモニーっていうのをやってもらってサダも最後も投げきってくれたし、そういう意図もあって報告しようかって言ってやりましたね」と優しい笑顔になった。
岩貞も「同期のヨコが見てると思って、これで終わりだよっていう報告で空を見上げさせてもらいました。今日投げるまで100パーセントの準備をしようと思っていたし、それはヨコがずっと見せてくれた背中だったので、そこは自分も全うできたので、胸を張って今日で引退するっていうことが伝えられるかなと思います」と亡き友を思った。
天と地で離ればなれになっても、いつまでも一緒だよ…。絆の強さを感じさせた引退試合だった。