<セ・CSファーストステージ:巨人1-4DeNA>◇第2戦◇11日◇東京ドーム
DeNAが下克上への第1関門を突破した。初回に度会隆輝外野手(24)が10日の最終打席から2打席連発となる先頭打者アーチ。佐野恵太外野手(31)も適時打で追加点を挙げ、流れを呼び込んだ。2位巨人との「2026 JERA クライマックスシリーズ セ」のファーストステージで連勝。14日からの阪神とのファイナルステージ(甲子園)進出を決めた。
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あっという間の先制劇だった。初回先頭の度会が巨人竹丸の直球を右中間席に運ぶ先頭打者弾。どよめきとため息に包まれた敵地で、右手を高々と突き上げた。「1番打者の最初の打撃はチームの攻撃にすごく影響を及ぼす。いい出だしを切れたら、後ろにいいイメージがつく」。勝利への号砲を鳴らし、流れを一気に引き寄せた。牧が二塁打で続き、2死二塁から佐野が右前適時打で追加点。左翼席のDeNAファンのボルテージはすでに最高潮に達していた。
8月初旬、度会と佐野は原点回帰をテーマに“行進パフォーマンス”を始めた。その頃、高校野球では夏の甲子園が開幕。「初心を忘れちゃいけない」と、試合前のハイタッチや安打を放った時には、高校球児のように右腕、左腕を交互に胸の高さまで振り、“行進”するようになった。この日もいつも通り、試合前のベンチで行進。初回の適時打の際には、佐野が一塁上で力強い行進を見せた。
チームは後半戦を32勝19敗と大きく勝ち越す快進撃。その中で、2人のパフォーマンスも次第に熱を帯びていった。佐野は「借金最大15から、貯金まで持ってきてシーズンを終えられた。勢いだけではなく、チームとしての力もついたんじゃないかなと思う」。行進とともに、チームが歩んできた道のりに手応えをにじませた。
確かな自信を胸に、いざ甲子園へ。4安打を放った佐野は「もっともっと厳しい戦いや状況が絶対に来ると思う。そういった時にいい働きをして、チームに貢献できるように」と頼もしい。度会は「ファイナルでも初心を忘れずに。謙虚に、勝利には貪欲(どんよく)に頑張りたい」。高校野球同様、聖地甲子園で負けられない戦いが待っている。24年の下克上の再演へ、DeNAがまた1歩前進した。【山本佳央】
∇DeNA相川監督(阪神とのCSファイナルステージに向けて)「もう1試合1試合が勝負。当然、出し惜しみもないですし、自分たちがやれること、やってきたことをやり続けるだけです。
▼DeNA度会隆輝外野手(24)が決勝点となる先頭打者本塁打。プレーオフ、CSの先頭打者本塁打は25年1S2戦佐々木(巨人)以来13人、15本目で、DeNAでは初めて。DeNAでは日本シリーズでも打った選手はおらず、ポストシーズンで球団初の先頭打者弾だった。度会は<1>戦でも9回に決勝弾。プレーオフ、CSで2戦連続Vアーチは、17年ファイナルS3、4戦の中村晃に次いで2人目で、セ・リーグでは初。度会のようにV打が2打席連続となったのは、82年1、2戦の大田(西武)以来44年ぶり。大田は2試合とも代打で出場し、1戦が先制の適時打、2戦は逆転の適時打だった。2打席続けてVアーチを打ったのは度会が初めてだ。
▼DeNAが2連勝で1Sを突破。DeNAのファイナルS出場は16、17、24、25年に次いで5度目。3年連続で1Sを突破するのは07~09年の中日に次いで2度目。
ファイナルSは2年続けて阪神と対戦。ファイナルSのカードが2年連続で同じカードは24、25年パのソフトバンク-日本ハムがあるが、セ・リーグでは07~10年の巨人-中日、16、17年の広島-DeNAに次いで9年ぶり3度目。
▼新人監督の1S突破は23年の新井監督(広島)と吉井監督(ロッテ)以来で、DeNAでは16年ラミレス監督以来10年ぶり。1Sを2勝0敗の無傷で突破は10年西村監督(ロッテ)22年藤本監督(ソフトバンク)23年新井監督に次いで4人目。