【中日】工藤公康新監督「ふるさとに帰って…最終的な目標は優勝すること」最下位から再建に挑む

就任会見の合間に明るい表情を見せる中日工藤公康新監督(撮影・森本幸一)

“工藤ドラゴンズ”が誕生した。工藤公康新監督(63)が15日、名古屋市内のホテルで就任会見に臨んだ。ソフトバンクを3度のリーグ優勝、5度の日本一に導いた名将だが、過去の「失敗」から選手との直接対話の大切さを強調した。背番号はソフトバンク時代と同じ「81」。会見後はさっそく、ナゴヤ球場でナインに訓示し、その後大島洋平外野手(40)らベテラン勢と夜まで面談した。加藤球団社長から「優勝争いはすぐにでもしてほしい」と期待が寄せられる中、新たな1ページが始まった。

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工藤新監督はドラゴンズカラーの深い青色のネクタイで登壇した。名古屋市出身。今季最下位に沈んだチームの再建に挑む。「ふるさとに帰って、監督という素晴らしい責任ある仕事を命じられました。最終的な目標はもちろん、勝って優勝すること」と言った。

ソフトバンクを7年間率い、リーグ優勝3度、日本一5度を誇る名将が掲げたのは、直接対話によるチーム改革だ。「誰かを挟んでコミュニケーションを取ったり(すると)、自分の言葉が相手に伝わった時に違う伝わり方をしてしまうということが、僕が監督をやっている時に失敗したこと」。指導者としての試行錯誤の末、コミュニケーションの重要性を学んだ。「1年でも長く選手に現役を続けてほしい」との思いから、「選手自身を知ることが一番大事」と強調した。

会見直後に訪れたナゴヤ球場では、選手やスタッフに「一生懸命やる人は好きです。生意気でもいい。みんなどんどんアピールしてください」と呼びかけた。選手にはしたためてきたA4用紙を配った。中身は「マル秘です」したが、プロ野球選手としての心構えや意識の持ち方などが両面に渡って記されていたという。さらにその後は大島、涌井秀章投手(40)、大野雄大投手(38)らベテラン選手との個別面談を日が暮れるまで続けた。

指導者を長く続けた中で最もうれしかったのは、選手から「監督も変わりましたね」と言われたこと。「監督が偉いとは決して思っていない。選手のために何ができるか。それが監督の仕事」と語る。個々の意識を変え、チーム力を底上げする。

加藤球団社長も「優勝争いはすぐにでもしてほしい」と期待を寄せる。今後は昨季の試合映像をチェックし、秋季練習やキャンプにも足を運びながら、来年の本格始動に備える。「1日1日、自分のすべきことをやっていきたい」。対話を重ね、選手の意識を変える。その先に、常勝チームへの道を切り開く。【佐瀬百合子】

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