<セ・CSファイナルステージ:阪神0-4DeNA>◇16日◇甲子園
リーグ連覇を果たした王者が、崖っぷちに追い込まれた。「2026 JERA クライマックスシリーズ セ」のファイナルステージ第3戦が甲子園で行われ、阪神がポストシーズン史上初となる3試合連続完封負けを喫した。アドバンテージを含む1勝3敗となり、DeNAにCS突破へ王手をかけられた。この日は佐藤輝明内野手(27)、森下翔太外野手(26)がベンチスタート。さらに前川右京外野手(23)が死球で「左手小指骨折」とアクシデントが続くが、底力を見せるしかない。
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重苦しい空気は、簡単には晴れなかった。コンディション不良の佐藤、前日に負傷交代した森下の主砲2人を欠いた阪神打線。一丸で懸命に戦ったが2安打完封、12三振を喫した。「その中で戦っていかなければいけないし、やらなければいけないゲーム展開というのは、(先に取られた)3点はちょっと重かったかなというのはありますね。これはもう勝負の中ですけどね」。藤川監督は冷静に振り返り、懸命に前を向いた。
この日は「1番三塁」でルーキー立石を起用。3番近本、4番大山、5番前川と打線を大幅改造して挑んだ。初回、中野の右前打と敵失で1死一、二塁の好機をつくるも、大山が遊ゴロ併殺。どうしてもあと1本が遠かった。
さらに、この日もアクシデントが起こった。2回、先頭の前川が打ちに行った際に、左手付近に142キロツーシームが直撃。「今から病院に行くので、今は何も言えないです」と話し、試合中にベンチを引き揚げた。
そして試合後、左手小指の骨折と診断されたことが明らかになった。藤川監督は「報告では骨折だと聞いています。でも、全力でお互い常にやっていることですから、これは仕方がないというところですね」と話すにとどめた。
3試合連続の完封負けはポストシーズン初という屈辱も、ここから3連勝でCS突破を決めれば問題ない。「ゲームをきっちりと、うまくかみ合わせなければいけない。また明日、やらなければいけない」と指揮官。リーグを制覇した真価を見せる。【磯綾乃】