【西武】中欧スロベニア共和国から挑戦カルロス・トーバー奮闘中 練習でバックスクリーン左弾も

打撃練習を終えた西武カルロス(撮影・金子真仁)

西武の背番号143、カルロス・トーバー外野手(23)が19日、ベルーナドームで行ったフリー打撃でバックスクリーン左へ豪快に放り込んだ。

変化球マシンの球をしっかり捉えた。打撃投手の直球にもしっかり対応し、CSファーストステージでカナリオが打ったサヨナラ本塁打に似た高速ライナーが左翼フェンスに直撃した。

「日本に来てもうすぐ1年で、最初のうちは上半身のパワーが足りなくて全然打てなかったけれど、今は練習ですけどサク越えの本数が増えてきて、とてもうれしいです」

毎日45分から1時間ほど、ウェートルームでしっかりと鍛え上げ、パワーを売りにする周囲の選手たちと遜色ない打球を飛ばすようになってきた。球団の海外戦略の一環で、中欧のスロベニア共和国からやって来た。「西武入団後はまだ、スロベニアには帰っていません」。母の味は恋しいけれど、NPB1軍でのプレーを夢見て日々励む。母国の野球仲間たちからは「いつもどんな練習をしているの?」と質問メールが届くこともあるという。

性格は恥ずかしがり屋。控えめで穏やかなところは林安可外野手(29)にも似ているが、チームメートたちと接すれば彫りの深い表情がなお豊かになる。

足のコンディションが万全ではなく、フェニックス・リーグには参加できていない。それでも今できることに懸命に取り組む。

「数字の目標とかは特別にないですけど、とにかく1軍でプレーできることを目標に」

そんな言葉を、通訳を介してスペイン語で話す。母国の公用語はスロベニア語ながら、父がベネズエラ出身ということもありスペイン語も話せる。英語もけっこう。そして日本語は「何となく分かる言葉も増えてきたけれど、自分で話すのは難しいですね」。それでも「アリガトウゴザイマシタ」と丁寧で、その穏やかな言い方は主砲ネビンに似ていた。【金子真仁】