“休みではないオフ”で、強竜の土台をつくる。中日工藤公康新監督(63)が19日、2度目となるナゴヤ球場訪問でコーチ陣とミーティングを行い、秋季キャンプの方針を確認した。
今春に相次いだ故障を繰り返さないため、まずは体づくりから着手する。「今年のドラゴンズは春先にケガが多かった。練習に耐えられるものがちゃんとつくられていないと、ケガになってしまう」。工藤監督が重視するのは、筋力や心肺機能の強化。技術を磨く前に、まずは必要な練習を積み重ねられる体が必要となる。「例えば1週間、2週間休むと、筋力がすぐに落ちてしまう。1週間休んだらどれくらいで戻るのか、大体3週間ぐらいはかかるんです。1週間休むと3週間、2週間休むと6週間。(完全な)オフをつくると戻らないということになります」と、休養による筋力低下を防ぎ、継続して体を鍛える重要性を説いた。
来春の開幕まで時間のある秋は、ハードな練習で体を鍛え上げることもできる。ただ、目指すのは、単に厳しい練習を課すことではない。「追い込むっていうのはちょっと表現が違う。必要な練習、技術を身につけるための土台をつくる」と、技術向上につながる体づくりを強調した。
来季はDHを含めて九つのポジションを争う。「奪い合いなんですよ。当然成績を残している人は正直優先はします。僕は横一線なんて言わないので」と競争の厳しさも強調。工藤政権が始まる27年シーズンへ。まずは選手たちの技術向上を支える体づくりから土台を築く。【佐瀬百合子】