22日のドラフト会議では、青学大の即戦力バッテリーが注目されている。最速155キロ右腕の鈴木泰成投手(4年=東海大菅生)と、強肩強打の渡部海捕手(4年=智弁和歌山)の2人だ。入学から6度のリーグ優勝に3回の全国制覇と、常に大学野球界のトップを走ってきた。そして、この世代を代表する2人を支え、指導してきた安藤寧則監督(49)。運命の日を前に、3人にこの4年間を語ってもらった。(聞き手・保坂淑子)
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-注目される2人を見て今、どんな思い
安藤監督 この学年が入ってきてから優勝が始まっていて、日本一にもさせてもらって。本当僕は感謝しかないですね。
渡部 あっという間でした。
鈴木 プロ入りを目標にして4年間やってきたので、やっと来たなという思いです。
-初めて2人を見た時の印象
安藤監督 海はどっしり座りがいいキャッチャー。21年で甲子園で優勝をして、5人の投手を操っていた。高2年でなかなかできないこと。泰成は2年の選抜が衝撃。これが1年生かよって(笑い)。もうしびれましたね。(東海大菅生の)若林前監督は泰成のことを“手がかからない子です”とだけ。泰成、叱られたことある?
泰成 ハッパをかけられたことはありますが、叱られたことはないんです(笑い)。
-2人の4年間の成長は
安藤 海で強烈に覚えているのは1年生の入学前。3月に東芝さんとオープン戦でマスクをかぶってもらった時のこと。これでアウトを取れるはず、打ち取れるはず、と思った球を打たれた。確か、投手は常広(現広島)、下村(現阪神)だったと思うんです。それで、2人を交代させた時に、あえて海も外して、スタンドで一緒にその後の試合を見させたんだよね。
渡部 覚えてます。本当にこんなにレベルの高さを実感しました。それぞれ自信のあるボールも違うし、球種の優先順位がある。そのとき一緒に話をさせていただいて、気づくことが多かったです。
鈴木 海の配球は強気。自分が一番自信を持っている真っすぐをまだ行く? まだ行く? っていうくらい強気なリードだからね。
安藤 一方、泰成は模範生がゆえに苦しい時だってあったと思うんです。その苦しさを与えてしまっているんじゃないだろうか…と思いながら、それをあえて超えろと。プロでより高みを目指すんですから。
鈴木 完全試合でもしない限り褒めてもらえないと思っていました(笑い)。それでも自信が出始めたのは3年冬。体も大きくなってボールも強くなった時ですね。
渡部 3年の春は相手が真っすぐと分かっていても打てない。フォークもある。打たれる気がしなかったよね。
-それぞれの努力を目にしたことは?
安藤監督 渡部はよく夜、バットを持って室内練習場に行く姿を見ましたね。壁に重いボールをひたすら投げていたり。泰成は自分のやるべきことをやってパッと帰る。ブレない姿があるんです。トレーニング室が2階にあるので、そこを1人で上がっていく。いい背中だなぁと思って見ていましたね。
鈴木 まだバッティングするの? って思って見ていました。
-3年連続のドラフト1位選手
輩出になるかもしれない
安藤 ドラフト1位はその年の球団の顔。自信を持って送り出せます。また、このプレッシャーを感じていけ、と思いますね。みんな見てるよ~って(笑い)。周りから見られる苦しみもあるでしょう。それも含めてのいい評価。背負っていって欲しいですね。
-どんな思いで22日を迎えたい
渡部 本当にやるべきことはやってきた。自分がどうこうすることはもうできないので、願うだけです。
鈴木 緊張とか不安とかあるとは思うんですが、自信を持って22日を迎えたいです。
◆渡部海(わたべ・かい)2004年(平16)8月20日生まれ、大阪市出身。大阪ゴールデンファイヤーで小1から野球を始め、住吉ボーイズではU15日本代表。智弁和歌山では1年夏からベンチ入り。21年、22年夏の甲子園に出場し、21年夏に全国制覇。22年U18日本代表。青学大では1年春から出場し2年秋にリーグMVP。25、26年は大学日本代表入り。4番を務めた。180センチ、90キロ。右投げ右打ち。
◆鈴木泰成(すずき・たいせい)2004年(平16)5月28日生まれ、茨城県ひたちなか市出身。田彦小1年で勝田野球スポーツ少年団で野球を始め、スワローズジュニア、田彦中では友部シニアでプレー。東海大菅生では2年春に甲子園出場。青学大では1年春からベンチ入り。2年からリリーフエースとして大学4冠を達成。3年春に先発デビュー。4年で大学日本代表入り。50メートル走6秒0。遠投105メートル。187センチ、92キロ。右投げ右打ち。