巨人の新監督に球団のレジェンドOBでヤンキースGM付特別アドバイザーを務める松井秀喜氏(52)が就任した。現役時代の02年以来、24年ぶりに巨人のユニホームを着て指揮を執ることになる。
日米通算507本塁打を誇り「ゴジラ」の愛称で日本中を沸かせた希代のスラッガーが、監督として古巣のかじ取りを担う。同日、都内で就任会見を行った。
恩師である故長嶋茂雄氏への思いも語った。参考にしたい点などを聞かれると「無理です。私は長嶋茂雄にはなれません。そこは自分自身理解しないといけないと思います」とキッパリと語り「そういう感じで見てくださるジャイアンツファンの方もいらっしゃるかもしれませんが、やっぱり長嶋さんは長嶋さんなんです。自分には自分にできることにしっかり集中してやっていきたいと思います」と冷静に話した。
就任にあたっては「本当は長嶋さんにも見ていただきたかったなという思いはあります」と恩師への思いを語りつつ「でもここで受けなきゃなと。オファーを受けて悩みました。生活が米国の方にありますので。家族も向こうにいます。何よりも大事なのは家族なので。家族のサポートがないとここまではこれなかったので。でも後押しを受けてここで自分自身立ち上がりたかったということです。今はただ前を向いて、ジャイアンツの力になりたいという気持ちであります」と話した。
過去に語っていた長嶋さんとの“約束”については「私はですね、あの(発言をした)時、長嶋さんが亡くなられて弔問に行った直後だったんですよね。自分自身そんなこと言うつもりは全くなかったんですけど、あの自分の発言によっていろいろな臆測が飛び、当時のチームにすごい迷惑かけたなと思っています。言うべきじゃなかったなと。私の中では自主撤回しておりまして、みなさんご自由に考察してください。言うべきではなかったと。今は私と長嶋さんだけのものに戻っております」とした。
松井氏は92年のドラフト会議、当時指揮をとっていた長嶋茂雄監督から4球団競合の末に当たりくじを引き当てられる形で、石川・星稜から入団。背番号55を背負い、球界を代表する4番打者へと成長した。12年の現役引退後は13年に長嶋さんとともに国民栄誉賞を受賞した。
昨年6月3日に長嶋さんが89歳で死去すると、松井氏は米国から緊急帰国。翌4日には都内の自宅を弔問し、恩師との最後の時間を過ごした。その際には「生前、約束したこともあります。お話しすることはできませんが、その約束を果たしたい」と“約束”の存在を明かしていた。具体的な内容は明かさなかったが、8日の告別式後にも「これからの自分自身とこれからの監督との対話で、監督が導いてくれるんじゃないかなと思っています」と話していた。