ゴジラ改革第1弾だ。巨人の松井秀喜監督(52)が「ジャイアンツタイム」を新たに決めると宣言した。24日、就任後の初仕事として川崎市のジャイアンツ球場などを視察。スタッフあいさつ、30日から始まる秋季キャンプへの話し合いを行った。24年ぶりに巨人軍の一員となり、球団独特の時間感覚も久々。「みなに心地よい集合時間を」と見直しを図る。
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「そこにね、伝書バト小屋があったんですよ」。松井監督が懐かしんだ。川崎市のジャイアンツ球場で、スタッフあいさつや30日から始まる秋季キャンプの打ち合わせを終えた後だった。「ルーキーの頃、結構2軍にいたので」。新人時代の93年。「ハトがバーって飛んでいくんですよ。で、時間になると音楽が鳴る。で、ハトは戻ってくるんです。懐かしいです」。もう33年も前。
決まった時間…と言えば、もう一つ思い返す。「ジャイアンツタイム」だ。いつからか定着した球団の不文律。「定められた集合時間の約30分前に集合する」。ずっとその慣例の中にいた。
ただ…。「教わってない。教わってないままなんで」といまも平然とする。選手時代には、練習に遅刻しただけで1面で騒がれたことも。「いい時代というか、それだけ野球が話題の中心だったということでしょうかね」。そう懐かしんだこともあったが、練習や契約更改で多くの“前科”あり。「遅刻撲滅宣言」をしたことまである。
指揮官として、再びルール内に飛び込む。だからこそ、腹案がある。「みんなでジャイアンツタイムを決めたいですね。自分の独断で決めちゃダメですよ。みんなで話し合って。心地いい集合時間とね、何分前がジャイアンツタイムという。あいまいにしない方がいいんで」。よどみなく「ゴジラ会議」を提案した。
米国から帰国し、前日23日に就任会見を終えた。「時差ぼけでほとんど寝てるんで」とここでも時間と闘いながら、さっそくの視察となった。途中、「トレーナー室で西舘選手が爆睡してましたけど。気持ちよさそうに。うらやましいなと思って」と、ほほ笑んだ。選手との交流もさっそく始まった。
懐かしんだハトのように、24年ぶりに戻ってきた「ふるさと」。足を踏み入れ、思う。「少しずつ、来季に向けて始まるんだなって。自分自身もその中心にいて、先頭を走らないといけない。そういう気持ちはやっぱり強くなってきますよね」。日本一の知らせをファンに届けるため、羽ばたいていく。【阿部健吾】
◆ジャイアンツタイム 定められた集合時間の約30分前集合が暗黙のルールだが、現状では「振り幅」がある。練習時間では10~20分前、全員が集合した時点で始まることが多い。新人や移籍組は洗礼を浴びることが定番。今季、日本ハムから加入した松本剛は「一番差し込まれる(笑い)。めちゃめちゃ警戒しとかないと。10時集合でも、9時50分には絶対行っとかないと。しかも50分からしゃべり出してる。伝統だなって」と痛感していた。松井監督の「心地良い時間」で統一案の意味は大きそうだ。