阪神高橋遥人投手(30)が来季は“フルシーズン無双”を目指す。26日に沢村賞を初受賞した左腕は29日、兵庫・西宮市内の球団事務所を訪問。「びっくりしました。めっちゃ、連絡がきて、それぐらい名誉があるというか、すごい賞なので」。反響の大きさに驚きを隠せなかった。
最も優れた先発完投型の投手に贈られる栄誉。これ以上ない喜びに包まれた。5度の手術を経験。育成契約になったこともある。プロ9年目、初めて年間を通じて先発ローテーションを守り抜いた。困難を乗り越えてつかんだご褒美に、自然と頬が緩んだ。
もっとも、球宴までに11勝しながら、球宴後は5勝だった。後半戦には納得していない。「シーズン通して、前半の、あそこまではいかなくても、ふさわしいような投球ができれば、いいんですけど…。現状は微妙なので、頑張ります」と反省も忘れなかった。
視線は早くも先に向けられている。刺激もある。来季から石井大智投手(29)が先発に転向。「見て学びます、僕が。すごいだろうって思わされるんだろうなという感じ。楽しみです」。もっと強くなるために、すべてをプラスに変える。同僚との切磋琢磨(せっさたくま)で次なるステージへ。来季は年間通じての“無双”を目指す。