【こんな人】西武平良海馬が歩いて帰っちゃった!?夢のMLBでこそ輝き増しそうな合理的マインド

西武平良海馬(2026年10月)

西武は30日、メジャーリーグ挑戦を希望している平良海馬投手(26)について、ポスティングシステムの使用を受諾したと発表した。今後、西武球団が移籍への手続きを開始する。

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驚いた…を通り越して、思わず笑ってしまった。今年2月21日、午後12時37分のこと。南郷キャンプ、サブグラウンドで練習していた平良がリュックサックを背負い、歩き出した。

何をするんだろうと思ったら、そのまま歩いて帰ってしまった。確かに午前中のメニューは終わり、昼食休憩を挟んで、午後は個人練習になる。とはいえ、ホテルに戻るにしても皆、バスに乗っている。

約3・3キロ。まさか、歩いてホテルまで帰ったのだろうか。後日、平良に尋ねたら「はい、歩いて帰りました」とのことだった。

「足のケガもあるので、バス乗り場まで階段上るのしんどいですし、待ってるのもあれですし、コーチに言って、リハビリも兼ねて歩きました。気分転換にもなりますし」

2週間前の2月7日に左ふくらはぎの肉離れと診断され、WBC出場を辞退した。シーズン開幕には間に合うのか-。その後の経過が注目される中での、いきなりの“徒歩40分”。

ただ平良が言った「階段上るのもしんどい」「待ってるのも」「リハビリも兼ねて」は確かに、当時の彼の状況をふまえれば、全てに利にかなっている。慣例ではなく自分の判断で動ける、堂々たる若者だ。

投手としてのフィールディングも、一塁へ思い切り投げないことのほうが大きい。フワッとさせた送球が多く、結果的に肩を休めている。「アウトになることが一番大事なので」と合理的だ。前方へのゴロを捕ってノーステップで一塁送球することもある。それも実は極めて合理的だ。

高めの直球で空振り三振を狙っている。日本球界は慣例的に「低め、低め」が続いてきたが、平良はそれも「僕はそういうデータが出ているので」と勝つために高めに投げ続ける。

代名詞のクイック投法のことも。

「シンプルに投げやすいというのもありますけど、足を上げても、下げた時にクイックのポジションと一緒のポジションになっちゃうので。それなら別に足上げなくてもいいよね、っていうところで、抑えから先発になってもクイックでやっています」

ポスティングにしても「球団の権利なので。ダメなら仕方ないので」と割り切っていた。合理的な考えは時に「自分主義」とみられることもあるものの、そんな外野を吹き飛ばすほど、極めて高い“結果”を出し続けた。後輩への伝授も惜しみない。

アメリカでより存分に個性を発揮できそうな剛腕は、何を基準にこの先を選ぶのか。メジャーを目標にしてきた理由を問われた時、こう言っていた。

「世界最高の選手がそろっていますし、そういうところでプレーしたいですし、待遇とかも全く違うと思うので、そういう面も含めて」

何も隠さず、ド直球なのが「タイラマインド」だ。【金子真仁】