<東京6大学野球:明大4-3立大>◇第8週第1日◇31日◇神宮
2季ぶりの優勝を目指す明大が、4-3で立大を破り先勝した。来秋のドラフト候補に有力視されている田上夏衣外野手(3年=広陵)が同点の9回にサヨナラ打を放ち、激闘に終止符を打った。敗れた立大は優勝の可能性が消え、今秋の優勝は第9週に早大戦を残す慶大と明大の2校に絞られた。
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田上が決死の全力疾走で内野安打をもぎとった。3-3の9回1死二、三塁。打球は前進守備を敷く二塁手の正面に飛んだ。打った瞬間にホームへ突入した三塁走者がセーフとなり、この一打が決勝点をもたらした。劇的なサヨナラ適時内野安打に「勝ててよかった。その気持ちだけです」と喜びの笑みをこぼした。
先日行われたドラフトでは阪神1位・榊原七斗外野手(4年=報徳学園)、楽天2位・岡田啓吾内野手(4年=前橋育英)、ヤクルト3位・福原聖矢捕手(4年=東海大菅生)、広島5位・光弘帆高内野手(4年=履正社)の4人が指名された。“ドラフト4人衆”がそろってスタメンに名を連ねるも、この日のヒーローは田上だった。サヨナラの場面はすぐうしろに榊原が控えていたが「自分が決める」と強気な姿勢で初球から引っ張った。会心の当たりではなかったが、泥臭く食らいついた結果が実った。
2季ぶりのリーグ優勝を果たせば、ドラフト4人衆など4年生たちと過ごす時間は伸びる。彼らの姿に刺激を受け「自分にとってもまた頑張ろうと思うきっかけを持てた。本当にありがたい環境です」。感謝を胸に神宮の舞台で輝く。【平山連】
◆田上夏衣(たのうえ・かい)2005(平17)年7月12日生まれ、熊本・山鹿市出身。父と兄の影響で野球を始める。山鹿少年野球クラブ-熊本北部シニア-広陵を経て、明大では2年春リーグ戦デビュー。理想の選手は広陵&明大OBの楽天・宗山塁。好きな言葉は「点滴穿石」「苦なくして栄光なし」で、好きな食べ物は「母のオムライス」。174センチ、77キロ。右投げ左打ち。