コミュ力重視で大砲育てる。来季から中日の打撃コーチを務める山崎武司氏(57)が10月31日、ナゴヤ球場で行われた秋季練習最終日からチームに合流した。「緊張しながら家を出てきました。シーズン中、球場に行く時の重苦しい雰囲気がよみがえりましたね」。14年ぶりに中日のユニホームに袖を通し、指導者としての第一歩を踏み出した。
現役時代に通算403本塁打を放ち、楽天時代を含めて史上3人目となるセ・パ両リーグでの本塁打王に輝いた山崎氏。右の大砲候補の育成を託されている。「(工藤)監督から(石川)昂弥とか鵜飼(航丞)とか、そういう選手を見てほしいと言われた。昂弥も今年の成績で満足はしていないと思う。もっと上のレベルを目指して話し合っていきたい」と力を込める。11月2日から始まる高知での秋季キャンプには帯同せず、名古屋に残る選手たちの指導にあたる。
現役時代は正義感が強く、「ジャイアン」の愛称の通り豪快なイメージもある山崎氏だが、指導スタイルは対話重視だ。「みなさん僕のことを武闘派とか、根性派だと思っていますけど、実は違うんですよ(笑)。よく考えています」と笑顔。自身の打撃論を一方的に押し付けることはない。選手の考えにも耳を傾け、互いに納得できる指導を目指していく。【佐瀬百合子】