<関西地区大学野球選手権:天理大3-0佛教大>◇1日◇第2代表決定戦1回戦◇GOSANDO南港野球場
天理大(阪神大学)の徳井仁一朗投手(3年=仙台育英)がノーヒットノーランを達成した。最終打者は「一番自分が自信ある真っすぐで、いいボールがいったのでうれしかった」と13個目となる三振を奪ってゲームセット。5回と9回に味方失策でランナーを出したのみで、無安打無四死球無失点。スライダーを器用に操ってカウントを取りながら、この日の最速は140キロ程度ながらキレのある直球で押してアウトを重ねた。
これまで大学の公式戦では完封もなく、初完封が人生初ノーノー。その気配が出てきたあたりで仲間からは声をかけられていたというが「どうせどっかで打たれるやろ」とそこまで意識はしていなかった。直球で空振り三振の山を築いたが「そこまでめちゃくちゃいい状態っていう感じじゃなかった。スピードもそんなに出てなくて。結構力入れて浮いてるボール多かったんですけど、その中でしっかり自分の中で修正して抑えられたのが良かった」と大記録につながった要因を振り返った。指揮官も「今年で一番良いピッチング」とたたえた。
幼少期から内野手中心の兼任投手という形で、本格的に投手転向したのは仙台育英時代の2年秋。須江監督からの勧めがきっかけで、父・良輔さんがJR西日本で投手をしていたこともあり、いろいろアドバイスも受けられると考えた。そこから地道に努力を続け、仙台育英では一度も公式戦で背番号をもらえなかった右腕が、大学では1年春から登板し新人賞を受賞。球速も7キロ上げてMAX145キロとなり、ノーノーを達成するまでに成長した。
天理大からは先日のドラフト会議で的場吏玖投手(4年=大阪電通大高)が阪神ドラフト6位指名を受けた。「こういう選手を超えていかないとプロには行けないなって明確にわかる。ピッチャーでこういう成績、能力があればいけるっていうのが間近で見えているんで、それは結構刺激にはなります」と、自身も将来的にはプロの世界を目指す。
31日に第1代表決定戦1回戦に敗れ、神宮大会出場へ負ければ後がなかった大事な一戦だった。「自分的にはまだまだいける、まだまだやらないといけない部分はあいくつもある。そこはしっかり神宮まで、神宮行ってからもしっかり勝てるようにやっていきたい」。まずはあと2つ勝って神宮大会出場を決めるべく意気込んでいた。