<社会人野球日本選手権:ヤマハ5-4日産自動車>◇1日◇1回戦◇京セラドーム大阪
25年に活動を再開後、初の2大大会出場を果たした日産自動車(神奈川)は初戦でヤマハ(静岡)に敗れた。09年以来、15大会ぶりの勝利はならず。それでも9回には前年優勝チームに1点差まで迫り、底力を見せる奮闘。伊藤祐樹監督は「負けはしましたけど、本当に最後まで大声援に応える試合ができたかなと思います」としみじみと話した。
名門が17年ぶりに日本選手権に帰ってきた。初回、4番比嘉久人捕手が右翼へ先制2ラン。だが、5回に先発の領家がヤマハ打線につかまり、逆転を許した。それでも2-5の9回。1死から四球と右前打で一、三塁とし、主将の石毛大地外野手の左前適時打で1点を返した。なお2死一、二塁で川副寿楽捕手も左前適時打。前年王者相手に、最後まであきらめなかった。
09年に業績不振の影響で休部。25年に活動を再開してから初の全国大会だった。9回に得点を重ねると、三塁側スタンドのボルテージは最高潮。華やかな演舞に、大声援が響き、ナインを後押しした。6月の都市対抗予選ではあと1歩届かなかった全国の舞台。17年前、4強入りを果たした地で再びスタートを切った。
石毛主将は「9回の必死さ、つなぐ気持ちを常に全員が持てるように、また練習していきたい」と力を込め、指揮官も「これからにつながる舞台を作れたかなと思います。これを自信にもっとステップアップできれば」と前を見据えた。経験を糧にさらにパワーアップへ。日産自動車の挑戦はまだ始まったばかりだ。【村松万里子】