ソフトバンク東浜巨投手(36)の広島への無償トレードが6日、発表された。登板機会を求めていた通算76勝右腕は、みずほペイペイドームで報道陣に対応し「選手冥利(みょうり)に尽きる」と、必要としてくれる広島に感謝した。14年過ごしたソフトバンクを離れることには「さみしい」と話し、「1軍で結果を出すことが一番の恩返し」と来季の活躍を誓った。
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晴れやかな表情だった。東浜は「こういう話をいただけた。またやらなきゃなという思い」。無償トレードも、広島から来季の戦力として求められていることがうれしかった。「本当に選手冥利に尽きる。光栄なこと。期待に応えたい」と力強かった。
昨オフに登板機会を求めてフリーエージェント権を行使するも、話がまとまらず宣言残留。今季は右肩痛もありプロ14年目で1軍登板はなかった。それでも球団は12年ドラフト1位で、通算76勝を挙げた右腕の長年の貢献を考慮し、移籍先を探していた。
「プロである以上、1軍で投げることが一番の目標。1年を通しチームの力になるというのは、どこにいても変わらない」と、これまでのように広島でも1軍で先発ローテーションを回るつもりだ。
大学時代に日本代表で一緒だった1学年下の大瀬良大地投手(35)に連絡。「どこに住んだらいいとか。土地勘があまりないので、そこはちょっと聞いたりはしました」。これまでも年に数回連絡を取り合う友人がいることに「心強い。だいぶ頼ると思います」と頼りにした。
12年ドラフトで3球団競合の末、鳴り物入りでホークスに入るも3年目までは苦しんだ。「最初は結果も出せなかったが途中からなんとか1軍で投げられるようになった。強いホークスでプレーでき、何度も優勝できた」。在籍中にリーグ優勝7度、日本一8度を経験した。「毎年、争いが激しい。レベルが高い競争の中、1年1年その座をつかみ取りにいった」。巨大戦力の中、努力で勝ち抜き、勝つ喜びを味わってきた。ここ数年低迷が続くカープに、強いホークスで学んできたことを伝えるのも、東浜に与えられた役割だ。【石橋隆雄】
▽ソフトバンク川瀬「(東浜の登場曲HYの)ホワイトビーチがかかると、めちゃ鳥肌が立ちましたね。巨さんの襟足と汗と相まって、似合っているので、変えないでほしい。(22年のノーヒットノーランの時は遊撃で)最後守っていたので、それが一番の思い出。ドキドキしました。あれで少しは気持ちも強くなりました」
▽ソフトバンク海野「(東浜から)厳しく教えてもらいました。最初の方に組ましてもらった時に、配球などを教えてもらいました。シンカーは真っすぐに似た球ですごく打ちづらいですね」
○…ソフトバンク三笠GMが東浜の移籍について「あれだけ実績のある投手ですし、選手とも相談してプレーする機会があればということで、話がまとまった」と説明。ドラフト指名9選手が入団すると仮定すれば、現在支配下枠70人いっぱいだった。本人の希望をかなえた無償トレードは枠を減らす球団側のメリットもある。