<阪神3-8ヤクルト>◇9日◇神宮

 ヤクルトは、故障で離脱している福地と相川の代役コンビが活躍した。「1番左翼」でプロ初スタメンの三輪正義内野手(26)が、2安打1得点と気を吐けば、08年8月30日の横浜戦以来、2年ぶりにスタメンマスクの衣川篤史捕手(29)も1本塁打を含む2安打3打点。起用が的中した高田監督は「いい働きをしてくれたね」と、笑みを浮かべた。

 四国ILから入団した3年目の三輪は1回、記念すべきプロ初安打で出塁し、青木の適時打で先制のホームを踏んだ。「捕手が城島さんで、テレビを見ているような不思議な感覚」と初々しさをのぞかせつつも、3回にも中前打を放ち「自分の野球をやれば大丈夫と思った」と胸を張った。

 4年目の衣川は4-3の7回、右翼ポールを直撃する08年5月16日の阪神戦以来、約2年ぶりの本塁打を放ち、8回にはダメ押しの2点三塁打。虎党を沈黙させ「甲子園で打つと、気持ちいいというのはあります」と話した。

 5日に正捕手の相川が左脇腹痛で選手登録を抹消され、2年連続盗塁王の福地は、7日の広島戦で左ふくらはぎを痛めて戦線離脱。そんな中、2人の脇役が巡ってきたチャンスをものにして逆転勝利を演出した。【由本裕貴】

 [2010年4月10日9時19分

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