ソフトB吉村獲り大型トレード、多村放出

 ソフトバンクが大型トレードを成立させた。DeNAとの3対3の交換トレードを5日、発表。多村仁志外野手(35)吉川輝昭投手(30)神内靖投手(29)を放出し、吉村裕基外野手(28)山本省吾投手(34)江尻慎太郎投手(35)を獲得した。吉村は08年に34本塁打を放った地元福岡出身の大砲。小久保の現役引退により課題だった右の長距離打者を軸に戦力整備を図った。

 秋山ホークスが大型トレードに踏み切った。DeNAとの間で3対3トレードが成立した。注目したのは右の大砲で、通算111本塁打の吉村。10年シーズン以降は不振に陥っているが、まだ28歳と働き盛り。東福岡高出身だけに、地元でもうひと花咲かせられると判断した。交換要員として通算179本塁打の多村を放出してまで課題ポイントを強化した。

 今季、右打者の本塁打数はペーニャの21本が最多。次が骨折で離脱した松田の9本だった。長年主軸だった小久保が引退し、右の大砲が手薄な状況。吉村は外野手登録ながら、一塁手としての出場実績もある。

 06年には規定打席未満ながら打率3割1分1厘で26本塁打。08年には内川(ソフトバンク)村田(巨人)とクリーンアップを形成した。調査を継続してきた模様の球団は、打線の起爆剤として期待している。

 投手では吉川と神内を放出し、江尻と山本を獲得した。35歳のベテラン江尻は昨季、中継ぎで自己最多65試合に登板。球宴にも初選出された。今季は登板2試合にとどまったが、サイド気味の右腕から繰り出すボールには威力があり、ソフトバンクの強力ブルペンに割って入る可能性はある。

 左腕の山本は01年にドラフト1位で近鉄入団。オリックス時代の08年には初の2桁勝利となる10勝をマークした。10年オフに横浜(現DeNA)移籍し、昨季は開幕投手も務めた。今季は4月に挙げた1勝のみ。先発、中継ぎともできるタイプで、パ・リーグを知っているのも強み。環境を変えて、輝きを取り戻すことを期待している。

 3選手とも背番号は未定。現在行っている宮崎秋季キャンプに近日中に合流する。入団会見も宮崎で行われる見込みだ。

 ◆多村仁志(たむら・ひとし)1977年(昭52)3月28日、神奈川県生まれ。横浜高から94年ドラフト4位で横浜入団。04年に40本塁打、100打点を記録し、06年WBCでは5番を打った。06年12月、寺原とのトレードでソフトバンク移籍。09年途中に仁から仁志に改名。通算打率2割8分3厘、179本塁打、581打点。180センチ、82キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1億1000万円。

 ◆吉川輝昭(よしかわ・てるあき)1981年(昭56)11月13日、佐賀県生まれ。厳木-日本文理大を経て03年ドラフト自由獲得枠で横浜入団。10年4月に井手とのトレードでソフトバンク移籍。11年に自己最多の40試合に登板した。通算1勝7敗。184センチ、92キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸2200万円。

 ◆神内靖(かみうち・やすし)1983年(昭58)8月12日、京都府生まれ。延岡学園から01年ドラフト4巡目でダイエー入団。今季は20試合で勝敗なし、防御率5・47。通算12勝11敗。176センチ、86キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸1600万円。

 ◆吉村裕基(よしむら・ゆうき)1984年(昭59)6月14日、福岡県生まれ。東福岡から02年ドラフト5巡目で横浜入団。08年に34本塁打、91打点をマーク。通算打率2割5分8厘、111本塁打、329打点。今季は1軍出場25試合だった。183センチ、94キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸5000万円。

 ◆山本省吾(やまもと・しょうご)1978年(昭53)5月28日、石川県生まれ。星稜-慶大を経て00年ドラフト1位で近鉄入団。04年オフに球団合併でオリックスに移り、10年12月に寺原らとのトレードで横浜移籍。今季は6試合で1勝4敗。08年に10勝を挙げた。通算40勝42敗。177センチ、77キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸6000万円。

 ◆江尻慎太郎(えじり・しんたろう)1977年(昭52)4月30日、宮城県生まれ。仙台二-早大を経て01年ドラフト自由獲得枠で日本ハム入団。10年4月に石井とのトレードで横浜移籍。11年は65試合に投げ球宴にも出場したが、今季は2試合にとどまった。通算27勝19敗。187センチ、78キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸5000万円。

 

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