仕様変更のあった統一球を納品していたミズノ社も「選手やファンを欺いた」と謝罪した。加藤コミッショナーらと会見に同席したミズノ鶴岡秀樹取締役は、NPBの意向で新たな反発係数の統一球を非公開で納めていたことに「コンプライアンスの観点から申し訳ない対応をしてしまったことを反省している。命懸けで戦っている選手、ファンを欺く形になり申し訳ない」と話した。

 反発係数の変更は同社でも数人しか知らされていなかったという。各球団の担当者などから変更の情報が漏れる可能性について、同取締役は「この件を知っているのは数名。社員から(漏れることは)考えにくい」と説明した。

 中心にあるコルク芯を覆う低反発素材の配合を少なくすることで、反発係数を高めるボールになるという。昨年までの“低反発球”と交じる可能性について、同社の久保田グローバルイクイップメントプロダクト部部長は「製造年月日で見分けることができる。交じる可能性はゲームにおいてはない」と否定した。