日本で初の対校戦を行ったとされる明治学院大(首都大学)と東大(東京6大学)が24日、神宮で対戦した。明学大の創立150周年の記念試合として行われたもので、往年のユニホーム姿で戦い、明学大が3-1で勝利した。

 明学大の創部は1885年(明18)でまだ「野球」の訳語もない時代。90年、東大につながる第一高等中学と戦った際には、明学大の外国人教師が観戦しようと校庭に入ったところ、第一高等中学の学生から暴力を受け、試合が中止される事態に陥った。のちに「インブリー事件」と呼ばれる歴史に名を残す両校の対決でもあった。5回終了時にはその事件がビジョンでも紹介された。

 OBで元プロ野球選手でもある森山正義監督(63)は「長い歴史は今の選手も背負っている。恥ずかしいことはできない。勝ててよかった」と記念の試合を振り返っていた。