米国代表で、9回の最終打者としてエンゼルスの同僚である大谷翔平選手と対戦したマイク・トラウト外野手が「全ての野球ファンが望んでいた対戦」と、そのシーンを振り返った。

侍ジャパンが3-2で迎えた9回のマウンドには、「3番DH」で先発した大谷がDHを解除してクローザーとして登場。トラウトは2死走者なしで大谷との夢の対決を迎え、空振り三振という結果だった。日本は2009年大会以来、3大会ぶり3度目の世界一を果たしている。

トラウトは「全ての野球ファンが見るのを望んでいた対戦。この1カ月半で何度もそれについての質問をされてきた。他の終わり方があったと思うかい?」とコメント。そして、大谷について「彼はすごいボールを持っている。最後はいい球を投げてきた」と振り返った。

米国のマーク・デローサ監督は、大谷と対戦した主将トラウトについて「彼が深い深呼吸をして感情をコントロールしているのが分かった」と明かし、「自分だったら、あのような場面に立つ姿を想像できない。地球上最高の選手であり、チームメートでもある2人が向かい合っているんだ」と語った。二刀流で活躍し大会MVPに輝いた大谷に関しては「彼のやっていることは、おそらくこの大会に出た選手の9割がリトルリーグやユース大会で同じことをやってきたかもしれないが、彼は最高の舞台でそれを続けることができている。野球界のユニコーン(唯一無二の存在)。他にも試してみる選手はいるだろうが、彼のレベルでできる人はいないだろう」と称賛を惜しまなかった。(AP)

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