侍則本「幸せ」小久保監督から登板日直接告げられた

笑顔で練習場所を移動する楽天松井裕(左)と則本(撮影・野上伸悟)

 侍ジャパン小久保裕紀監督(45)が、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)世界一奪還に向け大きな手を打った。重要な初戦のキューバ戦に、先発が確実視されていた楽天則本昂大投手(26)を充てず、リリーフとして温存することが10日、分かった。

 則本は小久保監督の前で順調な仕上がりを披露した。ブルペンで速球を中心にスライダー、カーブなど変化球も交え33球。「緊張せずに普段通り投げられた」と冷静に自分と向き合った。この日、同監督からWBCでの登板日を告げられ「特に(気持ちの)変化はない。どこで投げても、それが世界一になるためなら関係ない。役割を与えられるだけで幸せ」と、慎重に言葉を選びながら思いを語った。今日11日は、キャンプ初の紅白戦に先発。1回を投げる予定で、WBCの公式球を使用する。「初めての実戦になるので、全体的に試していきたい」。侍ジャパンのキーマンが戦闘モードに突入する。