侍岡田の8日豪戦投球に中日関係者さまざまな反応

5回裏オーストラリア1死満塁、ベレスフォードを二ゴロ併殺打に仕留め疲れ切ったような表情を見せる岡田俊哉(右)。左は小林誠司(写真は2017年3月8日)

 8日のWBC日本-オーストラリア戦で同点の5回1死満塁の大ピンチを併殺で切り抜けた岡田俊哉投手(25)について、中日関係者は一夜明けた9日、さまざまな反応を見せた。

 近藤真市投手コーチ(48)は暴投、四球と制球を乱したことについて「俊哉らしくなかった。でもああいう場面だから気持ちは入る。(豊富に)経験している投手だから、それじゃダメなんだけど。最後、よくストライク入ったなと」と厳しい視線を送りながらも、ホッとした様子。

 友利結投手コーチ(49)は「あれが口から心臓が飛び出すというやつ。気持ちと体が一致していなかった。ギリギリで投げているのが見えた。うちの選手には、あの場に立てるのをうらやましく思ってほしい」と話した。

 選手寮「昇竜館」では若手投手5~6人が集まってテレビ観戦。抑えた瞬間は全員が立ち上がって拍手した。小笠原慎之介投手(19)は捕手の小林がマウンドに声をかけに行った場面に注目。「僕もピンチのときに荒木さんや森野さんに声をかけてもらって、すごく助かったことがある。ああいうところで投げてみたいと思いました」と気持ちをたかぶらせた。