ボクシングの23年アジアユース優勝などのアマ7冠の実績を持つサウスポーの中山聖也(19)が大橋ジムに入門し、プロ転向すると28日、発表された。同日、横浜市の大橋ジムで大橋秀行会長(61)とともに記者会見し、正式表明した。昨春から駒大ボクシング部に進み、オリンピック(五輪)出場を目指していたが、本来の階級(51キロ級)が五輪競技から消滅して思い悩み、今年3月に自ら大橋会長に連絡を入れて入門を希望。同会長から「卒業してからでも」と提案されたものの、中山の意思が強かったという。
ブラックのネクタイ、スーツ姿で会見した中山は「五輪の階級が変わった。五輪の階級(55キロ級)でやってみたが、自分の階級ではないなと。プロの世界王者を目指そうと思った」と大学を中退し、プロ転向する経緯を明かした。既に横浜市内に引っ越しも完了。6月10日、東京・後楽園ホールで開催される大橋ジム興行フェニックスバトルで公開プロテスト(B級=6回戦)を受験する。実戦テストでは日本ユース・ライトフライ級王者末国龍汰(21=ライオンズ)とスパーリングする。
身長171センチのサウスポースタイルとなる中山は倒せる左ストレートが最大の魅力となる。元世界3階級制覇王者・中谷潤人(28=M・T)とスタイルが似ていると言われるという。中山は「僕は負けず嫌い。KOがいっぱいできると思っているので、全試合KOを目指している」と自信の笑み。まずフライ級で世界王座獲得狙い、将来的には複数階級制覇も視野に入れる。本人は3年以内の世界王座獲得を目指すとしたが、大橋会長は「すさまじいパンチ力があってびっくりした。2年以内で(世界王座に)いける」と大きな期待を寄せた。
福岡市出身の中山は、帝拳ジムからプロ転向する予定の長兄颯太、駒大3年の次兄鉱一とともに「中山3兄弟」として知られてきた。23年アジアユース優勝を含めてアマ7冠。同じく大橋ジムからプロ転向している期待の新人、「ザ・キング」藤木勇我(18)に小学時代に勝利し、「ザ・サンダー」片岡雷斗(19)にも高校時代に勝利している「逸材」となる。中山は「勇我、雷斗を見て大橋ジムに行こうと思った。一緒に頑張っていこうと話している」と決意を新たにした。
◆中山聖也(なかやま・せいや)2006年(平18)11月7日、福岡市東区生まれ。小学1年からボクシングをはじめ、東福岡高では高校総体3度、高校選抜2度優勝、23年アジアユース制覇。昨春に駒大ボクシング部に進み、国体優勝。アマ戦績は57勝(30KO・RSC)1敗。好きな選手は井上尚弥、拓真兄弟。趣味は買い物。家族は両親とボクサーの兄2人、妹。身長171センチの左ボクサーファイター。通常体重は56キロ。