【ボクシング】矢吹正道「内容は最悪。10点」もV2 念願のビッグマッチへ「まだ成長できる」

IBF世界フライ級タイトルマッチ 矢吹正道対レネ・カリスト 12回、矢吹正道(右)はレネ・カリストにパンチを打ち込む(撮影・滝沢徹郎)

<プロボクシング:IBF世界フライ級タイトルマッチ12回戦>◇6日◇愛知県国際展示場

IBF世界フライ級王者矢吹正道(33=緑)が、2度目の防衛に成功した。同級3位レネ・カリスト(31=メキシコ)と対戦して、1回に2度のダウンを獲得。主導権を握って判定3-0で勝利した。運営会社の撤退など開催決定まで揺れた興行を勝利で締めくくった。今後は「チャンピオンとやりたい」と発言。他団体王者との統一戦、3階級制覇を見据えて、念願のビッグマッチへ歩を進める。

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最高の滑り出しだった。矢吹は、カリストの左ジャブに合わせて痛烈な左アッパーを食らわせた。ダメージを受けた相手を追撃して2度のダウンを獲得。一気に試合の流れを引き寄せた。3回には逃げ回る相手に両手で「来い、来い」と挑発。KOは逃したが、ジャッジは2人が10ポイント差、1人が6ポイント差と大差をつけた。「1回の内容が良すぎて力んでしまった。内容は最悪。(100点中)10点」と反省したが、力の差は明らかだった。

いわくつきの興行だった。4月9日に開催が発表されたが、試合約2週間前に急転した。5月18日にプロモーターの亀田興毅氏が「『間違いなく開催します』と言い切れない」と説明。4日後に資金面を担ってきたLUSH社が撤退した。

矢吹にとっては減量の最終段階。それでも「延期になるかどうかの影響は全くない」と準備を進めた。「ファイトマネーがなくてもやるしかないと思っていた」と腹をくくっていた。

勝利で締めくくったリング上。「亀田さんのことが嫌いな人もいっぱいいるでしょうけど、あの人はあの人なりにすごく考えてくれて、いいところもあるんで」と大会に継続出場する考えを表明。「チャンピオンとやりたい」と他団体統一戦や3階級制覇を希望した。

控室ではこの日、IBFスーパーフライ級新王者になったモロニーの訪問も受けた。「まだ成長できる。大きな試合を組んでもらえるなら、勝てるように頑張りたい」と33歳は次を見据えていた。【益田一弘】

◆矢吹正道(やぶき・まさみち)1992年(平4)7月9日、三重・鈴鹿市生まれ。本名・佐藤正道。“あしたのジョー”の主人公・矢吹丈からリングネームをもらう。16年3月に1回TKO勝ちでプロデビューし、20年7月に日本ライトフライ級王座を獲得。21年9月にWBC世界ライトフライ級王座獲得も、寺地と22年3月の再戦に敗れる。24年10月にIBF同級王座を獲得し、25年3月には日本人選手で初めてIBF世界ライトフライ級とフライ級の同時2階級制覇。4月にライトフライ級王座を返上。正式にフライ級に転向し、25年12月に初防衛に成功。身長166センチの右ボクサーファイター。恭子夫人と1女1男。

 

【ボクシング】IBF世界フライ級王者矢吹正道が2度目防衛成功 3-0判定勝ち/ライブ詳細