ガッツ石松さん死去 5月まで元気に過ごしていた 体調崩して肺炎に 元WBC世界ライト級王者

ガッツ石松さん(2022年8月撮影)

プロボクシング元WBC世界ライト級王者でタレントのガッツ石松(本名鈴木有二=すずき・ゆうじ)さんが死去した。76歳だった。6月2日、肺炎のために都内の病院で亡くなったと11日、所属事務所ガッツエンタープライズから発表された。近親者だけで葬儀・告別式が執り行われ、お別れの会などは未定。

関係者によると、5月まで元気に過ごしていたものの、体調を崩してすぐに肺炎となり、そのまま帰らぬ人となったという。

ガッツエンタープライズは「多くの皆様に愛されたことは、本人にとって最大の誇りであり幸せな一生であったと確信しております。故人に変わりまして、これまで温かく支えてくださった皆様に心よりも深く感謝申し上げます。ガッツボーズをするたびに、ガッツ石松を想い出していただければ幸いです。OK牧場!」と訃報を伝えた。

栃木・粟野町(現鹿沼市)出身のガッツ石松さんは中学卒業後に上京し、鈴木石松のリングネームで1966年12月11日、1回KO勝ちでプロデビュー。69年にライト級で全日本新人王を獲得。70年6月、パナマでWBA世界同級王者イスマエル・ラグナ(パナマ)に挑戦も13回TKO負け。73年9月にWBA世界同級王者「石の拳」ロベルト・デュラン(パナマ)に10回KO負けした後に「ガッツ石松」にリングネームを変更した。

74年4月、WBC世界同級王者ロドルフォ・ゴンザレス(メキシコ)に8回KO勝ちし、3度目の挑戦で世界王座を獲得した。「幻の右」と表現された右ストレートで倒し、圧倒的不利の予想を覆した。この時に両拳を突き上げた姿が「ガッツポーズ」と言われた。ゴンサレスとの再戦を含め、計5度の防衛に成功。76年5月、エステバン・デ・ヘスス(プエルトリコ)とのV6戦で判定負けし王座陥落。77年4月、WBC世界スーパーライト級王者サンセク・ムアンスリン(タイ)に挑戦して6回KO負け。世界2階級制覇を逃し、78年に現役を引退した。

引退後にはタレントとして活動し「OK牧場!」の決め台詞は有名となった。俳優として「北の国から」「おしん」などテレビドラマ、ハリウッド映画「ブラック・レイン」にも出演。監督して映画製作にも携わった。2010年には自ら提唱し、社会貢献を目的としたプロボクシングの「世界チャンピオン会」を発足し、自ら初代会長に就任。24年まで会長職を務めていた。

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