<プロボクシング:DYNAMIC GLOVE on U-NEXT Vol45>◇4日◇東京・後楽園ホール◇観衆1952人
元日本スーパーフライ級1位の梶颯(28=帝拳)が2年7カ月ぶりのリング復帰を飾った。
23年12月、篠田将人戦の7回TKO勝利以来のリングで、アブバカール・ヤノン(21=フィリピン)とのバンタム級8回戦に臨み、8回1分0秒、TKO勝ち。梶は「自分の中でのモヤモヤと悔しさはあるが、結果、良い方向につなげられた。頑張って良かったと思う」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
序盤から相手の右ストレートを浴びるシーンもあったが、冷静に対処。ラフに強打を繰り出すヤノンに対し、左フック、ボディー攻撃でスタミナを削った。最終8回、左フックで吹っ飛ばすようなダウンを奪取。さらにロープに追い込み、左フックをねじ込んだところでレフェリーストップとなった。
梶は「フィリピン人なので振り回すとは思っていた。自分のテーマを決めて相手にぶつけるべきだった。でも久しぶりにリングに立った時に高揚感、自分の中で盛り上がりがあったし、帰ってきたなと思いました」と感慨深げな笑顔も浮かべた。
24年後半から25年にかけて試合が組まれる見通しだったが、スパーリング中に左眼窩底を痛めた。練習再開まで半年以上を要した。同門の那須川天心(27)の練習パートナーに抜てきされ、本格的に実戦復帰。那須川にも触発され、リング復帰への気持ちが大きくなっていったという。復帰に合わせ、プロデビューから15年の全日本スーパーフライ級新人王獲得まで指導を受けた元東洋太平洋スーパーバンタム級王者葛西裕一氏(56=現GLOVESジム会長)と再びコンビを結成し、セコンドにも入ってもらった。
再出発にふさわしいTKO勝ちとなった梶は「自分のやってきたことがもっとできたのではないかと。反省点ばかりですけど、次につなげられて気持ちとしてはうれしい」と貪欲(どんよく)な姿勢だった。