ボクシングWBC世界ライトフライ級王者岩田翔吉(30=帝拳)が「真の王者」へ、自らの「鬼門」を突破する。20日、東京・両国国技館で同級1位エリック・バディージョ(30=メキシコ)との初防衛戦を控え、10日に都内の所属ジムで練習を公開。初めてスパーリングまでマスコミに披露した。WBO同級王者時代に初防衛失敗した経験を踏まえ、世界王者として初勝利をつかむ意気込みを示した。また初防衛成功後、戦いたい2人の選手名を挙げると明かした。
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自信の表れだった。試合10日前、岩田はメキシコから呼んだ練習パートナー、グスタポ・ペレス(28)と2回のスパーリングを消化。4月にIBF世界ミニマム級王者ペドロ・タドゥラン(フィリピン)に挑戦した実力派ペレスに対し、キレ味鋭い右ストレートなどを打ち込んだ。公開練習でスパーリングまで初披露し「メディアの方が喜んでくれるかなと」と余裕の笑みを浮かべた。
WBO王者時代、初防衛に失敗している。昨年3月、現WBA、WBO統一王者レネ・サンティアゴ(34=プエルトリコ)に判定負けし王座陥落。WBCに指令を受けた無敗挑戦者との「鬼門」V1戦へ、岩田は「昨年、初防衛に失敗したので気持ちは切れずにやってこれた。絶対に勝ちたい強い思いがある。これをクリアしてこそ真の世界王者」と口にした。
バディージョは技巧派サウスポーで、倒しにくい相手だ。岩田は「常にKOは狙っているが、難しい試合、厳しい試合になることも想定して練習している。1回ずつポイントを取り切って勝ち切りたい」と気合。さらに「2人、戦いたい相手がいる。今回、勝ち切ってから発言したい」と明かした。サンティアゴへのリベンジは当然。そしてWBA、WBO世界ミニマム級統一王者オスカー・コラーゾ(29=プエリトリコ)からも対戦要求が届いた。自身の希望を実現するため、岩田は初防衛成功に集中する。【藤中栄二】