<プロボクシング:119ポンド(約53・9キロ)契約8回戦>◇20日◇東京・両国国技館
米ロサンゼルスを拠点とする「逆輸入ボクサー」が、待望の日本での初勝利を挙げた。
WBOバンタム級10位の秋次克真(28)がヘルラン・ゴメス(26=フィリピン)と対戦し、5回2分33秒TKO勝ち。序盤から手数で上回り、鋭く前に出た。ゴメスのカウンターを受け、偶然のバッティングにより左右の目の上をカットするアクシデントがありながらも、最後は立て続けに打ち込んで勝負を決めた。凱旋(がいせん)試合で初勝利を手にした28歳は「仕留めるのはちょっと早いかと思ったけど、勝てて良かった。お父さん、お母さんの前で勝てたこと。自分によくやったと言いたい」と喜びの声を届けた。
地元和歌山で7歳からボクシングを始め、大阪・興国高を2年で中退し、渡米した。米国でプロデビューから14戦全勝の結果を引っさげて凱旋(がいせん)した今年4月のホセ・カルデロン(メキシコ)戦では、終盤に失速してまさかの判定負け。日本の地でプロ初黒星を喫することになった。
その敗戦を機に「次のステップに行きたい」と、トレーナーをシャディード・スルキ氏に変更し、新たな挑戦を続けてきた。今回の試合までの準備期間は1カ月と短かったが「修得できていないこともいろいろあるけど、新しい引き出しも増えてきた」と確かな手応えで臨み、見事勝利。今後に向けては「誰とでもやります。全部受けます」と宣言。試合を重ねて、世界王者への道をたぐり寄せる思いを語った。