プロボクシングWBA世界ライトフライ級1位吉良大弥(23=志成)が、世界王座獲得の国内男子最速タイ記録を狙う。
9月2日、横浜BUNTAIで同級2位の元世界王者カルロス・カニサレス(33=ベネズエラ)との同級王座決定戦に臨むと28日、発表された。WBA世界ミニマム級2位の石井武志(26=大橋)が同級3位の元WBO世界同級王者ウィルフレド・メンデス(29=プエルトリコ)との同級王座決定戦に臨むことも発表。ダブル世界戦となる。
吉良は27日、横浜市内のホテルで開催された興行発表会見に出席。メインイベンターとなるため「僕が世界王者になることで興行を締めたい」と堂々と言い切った。
日本プロボクシング協会は日本かアジアの王座獲得が国内での世界挑戦の条件としているが、24年に内規が変更。世界団体から指名挑戦を受けた場合の選手も可能になった。
日本やアジアの王座を獲得していない吉良だが、昨年大みそかにイバン・バルデラス(メキシコ)とのWBA同級挑戦者決定戦に勝利。指名挑戦権を得ていた。
吉良は「前回の挑戦者決定戦から(世界戦を)視野にいれていた。しっかりと9カ月ぶりに試合が決まってほっとしている」と余裕の笑み。
吉良にとってプロ5戦目での世界挑戦。
世界王座奪取となれば元4階級制覇王者・田中恒成と並ぶ最速記録となるが「まず世界王者になりたいし勝ちたい。勝って最速と言われてから、記録になったんやと思いたい」と自然体を強調した。
WBA、WBO世界同級統一王者レネ・サンティアゴ(34=プエルトリコ)のひじ負傷を受け、カニサレスとの王座決定戦となった。
カニサレスは過去にWBAとWBCの同級王座を獲得し、寺地拳四朗、木村翔、小西伶弥、田口良一ら日本勢との対戦経験も豊富の元王者だ。
それでも吉良は「好戦的な選手でタフさもある。僕もプレッシャーもかけて面白い試合になるかなと思う。僕がミスをすれば面白い試合になる。ミスしなければ面白くもならないぐらい圧倒できると思う」と自信たっぷりに話していた。
吉良は名門・王寺工高時代に19年アジアジュニア選手権男子50キロ級金メダルを獲得し、高校選抜、高校総体で優勝しているアマ3冠の実力者。もともとプロ志向が強く、今年のパリ・オリンピック(五輪)の道が断たれたことで東京農大を2年で中退。大学の大先輩でもある元世界4階級制覇王者・井岡一翔(37=志成)から直接、プロ転向を勧められ、志成ジムに入門した。【藤中栄二】