<プロボクシング:東洋太平洋ミニマム級王座決定10回戦>◇19日◇東京・後楽園ホール
世界ランカーで東洋太平洋ミニマム級2位の北野武郎(22=大橋)が初タイトルを奪取した。
同級3位エルソン・トリニダード(28=フィリピン)と拳を交え、3-0の判定勝利を収めた。昨年10月、ジョセフ・スマボン(フィリピン)とのWBOアジア・パシフィック同級王座決定戦で敗れ、プロ初黒星を喫した。2度目のアジア王座へのアタックだった。
ベルトを手にした北野は「WBOアジア・パシフィック王座決定戦で負けて悔しくて、本当にベルトを取りたかった。泣くかと思ったら泣かなかった。ほっとしました」と満面の笑顔をみせた。
サウスポースタイルからキレ味あるワンツーが次々とヒットした。好戦的な相手にステップを駆使して回避しながら、攻守にメリハリをつけた。中盤以降、強烈な左ストレートで何度も顔面にねじ込み、ロープ際まで後退させた。ジャッジ3人中2人がフルマークをつける快勝劇だった。それでも北野は「相手が効いて倒せそうな場面もあったので。これじゃ人気が出ないです」と反省も忘れなかった。
元日本フライ級1位の父良トレーナーと2人で手にしたベルト。自身はタイトルに届かなかっただけに良トレーナーは「感無量ですよ。次は指名挑戦があるので、そこをクリアして初めて本物の王者かなと。取ったら取ったで新たなスタート」と気を引き締めた。
現在、WBCとIBFで14位、そしてWBO15位と世界ランキングにも名を連ねる。北野は「スマボンに負けて考え方とか変わって。試合も考えながらやること。作戦と違えばいきたいと思っても抑えることができた。次はスマボン選手にリベンジしたい」とアジア王座統一戦を希望していた。