プロボクシングWBA世界ライトフライ級1位の吉良大弥(23=志成)が、国内最速タイのプロ5戦目での世界王座獲得へ“最大の関門”をクリアした。
同級2位のカルロス・カニサレス(33=ベネズエラ)との同級王座決定戦(9月2日、横浜BUNTAI)を翌日に控えた1日、横浜市内での前日計量に臨みリミットの48・9キロでクリアした。
吉良は1回目の計量からパンツを脱いで全裸で計りに上がった。「予備(計量)やって脱ぐしかないと」。正式計量前の予備計量でメーターが「(リミットの)48・9キロと48・95キロの間を行ったり来たりしていた」。その後、ツバをはいて過ごし、リミットいっぱいで計量をクリアした。計量後のカニサレスとのフェースオフ(にらみ合い)は「体重をクリアして、うれしすぎて感情も出なかった」という。
世界初挑戦の吉良にとって対戦相手以上の難敵が体重の20%、9キロにも及ぶ減量だった。試合が決まった当初から「減量が最大の勝負」と語っていた。計量前夜は4・5キロを一気にそぎ落とした。計量後は「自分に勝たないと相手に勝てない。自分が一番強いと思う。それに勝ったら、明日はやってきた過程を出すだけ」と、試合前日にもかかわらずどこかホッとした表情だった。
初めてフェースオフでカニサレスと顔を突き合わせた。印象は「いい人そうやった。オラつかれるのは面倒くさいから、その意味ではよかった」。その上で「でもいい選手、いい人は強いので、そこは警戒して、いい試合にしたいと思います」と再び表情を引き締めた。【首藤正徳】