石井武志が井上尚弥超え衝撃65秒でKO勝ち「努力すれば夢がかなう」国内男子の世界戦最速記録

ウィルフレド・メンデスに1回KO勝ちしWBA世界ミニマム級王者となった石井武志はベルトを掲げる(撮影・宮地輝)

<プロボクシング:WBA世界ミニマム級王座決定12回戦>◇2日◇横浜BUNTAI

WBA世界ミニマム級2位の石井武志(26=大橋)が世界初挑戦で世界奪取に成功した。

同級3位ウィルフレド・メンデス(29=プエルトリコ)との同級王座決定戦に臨み、井上尚弥の1分10秒を超える国内男子の世界戦最速となる1回1分5秒でKO勝ち。プロ13戦目で王座獲得に成功した。所属ジム会長の大橋秀行氏(61)、指導を受ける元世界3階級制覇王者・八重樫東トレーナー(43)が巻いてきた所属ジムゆかりのWBAミニマム級のベルトを「3代目」として手にした。

「福岡県うきは市というド田舎で育って、小さい時から身長(の順番)も常に一番前。何の才能もなかった。それでも1つのことを努力すれば、夢がかなうことを証明できて本当にうれしいです」

ゴングと同時に前へ出てプレッシャーをかけた。メンデスはクリンチも使いながらいなそうとするが、圧力を緩めずスタミナを削りにいく。左ボディから、開始65秒で強烈な右を一閃。メンデスは立ち上がることができず、鮮烈なKO勝利を飾った。

石井はベルトを右肩に下げ「人生で一番うれしいです! 最高です!」と絶叫。「今日死んでもいいと思って覚悟を決めてリングにあがった。まここからがスタートと分かっている。まだまだミニマム級は強い選手がたくさんいる。その選手たちに挑戦していきたい」と決意を示した。

▼石井武志(いしい・たけし)

◆生まれ、サイズ 1999年(平11)10月26日、福岡・うきは市生まれ。身長156センチの右ボクサーファイター。

◆スポーツ歴 小学1年から中学3年まで野球部。キックボクシングにあこがれ、中学2年から空手も開始しキックのアマ大会出場。高校卒業後にキックボクサーに。

◆キック王座 所属道場運営の大和KICK大会で52・5キロ級王座獲得。K-1に適正階級がないため、元K-1王者武居由樹の背中を追い、21年ボクシング転向。

◆たたき上げ 22年5月、2回TKO勝ちでプロデビュー。同年に全日本ミニマム級新人王、24年9月に東洋太平洋同級王座獲得。

◆海外修行 24年8月に2週間、オーストラリアに修行。五輪代表アレックス・ウィンウッドらの練習パートナーを経験。

◆家族 両親と姉兄。

◆大橋ジム輩出の男子世界王者 川嶋勝重(WBC世界スーパーフライ級王者)、八重樫東(世界3階級制覇王者)、井上尚弥(世界4階級制覇王者)、井上拓真(WBA世界バンタム級王者)、武居由樹(WBO世界バンタム級王者)、石井武志(WBA世界ミニマム級王者)

◆国内の世界戦最速KO 男子は石井武志が2日のウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)戦でマークした65秒。2位は18年10月、井上尚弥がフアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)戦で記録した70秒、3位は平仲明信が92年4月、エドウィン・ロサリオ(プエルトリコ)戦の92秒。女子は昼田瑞希が23年6月、ケーシー・モートン(米国)戦でマークした63秒。

【ボクシング】WBA世界ライトフライ級吉良大弥、ミニマム級石井武志は1回KO勝ち/ライブ速報