元レスリング世界女王で総合格闘家の山本美憂(52)が15日、東京・後楽園ホールでプロボクサーとして国内デビューする。フライ級4回戦でプロ戦績1戦1分けの田口智香(33=花形)とのフライ級4回戦を控え、14日に東京・文京区で前日計量に出席。400グラム少ない50・4キロでパスした田口に対し、山本は600グラム少ない50・4キロでクリアした。今年3月、オーストラリアで同国のライセンスを取得。ミシェル・マック(オーストラリア)との51・0キロ契約体重6回戦に臨み、判定負けを喫していた。
約6カ月ぶりの再起戦へ、山本は「ワクワクしている。リカバリーをしっかりしたい。緊張します。今回が1番緊張するだろうなと。でも私には必要なことで、ボーッとするよりも。良い緊張で明日は臨めそうです」と笑顔をみせた。国内デビューに備え、格闘技時代から打撃指導を受けてきた元世界3階級制覇王者となる長谷川穂積会長(45)もとで、ジムワークを積んできたという。
3月のデビュー戦前となる昨年12月、総合格闘技のスパーリング中にキックを受けて右腕を骨折し手術。「ギリギリ間に合った感じ」で満足に実戦練習を積まないままでリングに上がっていたと明かした。山本は「経験や用意、いろいろなものがおおよその状態で行ってしまい、試合もあっという間に終わってしまった。今はボクシングだけ。スパーリングをやっていく度に自分で『こうしなくてはいけなかった』とか分かってきた。周りのコーチにも言われたことが次に出せるようになったり。ちょっとずつ成長していると思う」と手応えを示した。
モデルの長女ミーアさんが神戸合宿から帯同し、食事管理をしてもらってきたという。山本は「心強かったです。これだけ好きなことができるのが幸せ。幸せがある分、元気もいっぱいです」と強調。国内では元WBO女子アトム級王者池山直が52歳27日で公式戦出場が最年長記録。山本は52歳42日で記録更新となる。「集大成? ボクシングの先は私はないと思っている。本当にボクシングが大好きだった。大好きなことで自分の格闘技人生が終われれば本望です」と強い意欲を示した。
レスリング時代にカナダ国籍を取得。日本プロボクシング協会の加盟ジムには在籍していないものの、オーストラリアのボクサーライセンスを所持する来日外国人の扱いで国内興行の試合出場が可能となった。山本は「1戦1戦、勝ち抜いてくれば、いろいろなものがみえてくる。勝ち抜いていけば、いろいろなものがついてくる。長谷川会長のチームとともにできるところまでやりたい」と貪欲な姿勢を示していた。