【ボクシング】レスリング元世界女王の山本美憂がプロボクサー初勝利 日本デビュー戦

山本美憂(2026年9月撮影)

<プロボクシング:女子フライ級4回戦>◇15日◇東京・後楽園ホール

レスリング世界選手権3度優勝を誇る元総合格闘家の山本美憂(52)が、プロボクサーとしての日本デビュー戦で初勝利を収めた。プロ戦績1戦1分けの田口智香(33=花形)に3回TKO勝ちした。総合格闘技引退後にボクシングに転向した山本は2戦目で初勝利を挙げた。

日本ボクシングコミッション(JBC)によると、これまで日本での公式戦出場の最年長記録は元WBO女子アトム級王者の池山直の52歳27日で、52歳42日の山本はこの記録を更新した。レスリング時代にカナダ国籍を取得した山本は、日本プロボクシング協会の加盟ジムに在籍しておらず、オーストラリアのボクサーライセンスを所持する来日外国人の扱いで日本の試合に出場した。

山本は今年3月にオーストラリアで51キロ契約6回戦でプロデビュー。ミシェル・マック(オーストラリア)に1-2の判定負けを喫した。前年12月に総合格闘技の練習中にキックを受けて右前腕を骨折して手術。実戦練習ができなかったという。

約6カ月ぶりの再起戦となった今回は、格闘技時代から打撃指導を受けるKOBE長谷川ジムの元世界3階級制覇王者の長谷川穂積会長(45)のもとで練習を積んできた。神戸合宿から帯同したモデルの長女ミーアさんにも食事管理などで協力してもらい、万全の準備で迎えたプロ2戦目のリングで初勝利を飾った。

日本を代表するレスリング選手として活躍した山本は、16年に総合格闘技転向を決意。国内最高峰の格闘技イベントRIZINでデビューしたが、23年大みそかに現RIZINスーパーアトム級王者の伊澤星花との引退試合を最後に総合格闘家のキャリアに幕を下ろしていた。

◆山本美憂(やまもと・みゆう)1974年(昭49)8月4日、横浜市生まれ。72年ミュンヘン五輪に出場した父郁栄氏の指導で、小3でレスリングを始める。91、94、95年世界選手権優勝。04年アテネ、12年ロンドン、16年リオデジャネイロと3度五輪を目指すも届かず、16年に総合格闘技に転向。42歳でプロ格闘家デビューした。身長156センチ。