プロボクシングWBC世界バンタム級1位那須川天心(28=帝拳)の陣営が15日、横浜市の大橋ジムで行われた同級王者井上拓真(30=大橋)の公開練習を視察した。27日、トヨタアリーナ東京で、昨年11月以来となる再戦を控える。今年から那須川のメイントレーナーに就任した葛西裕一氏(56)が井上のシャドーボクシング、ミット打ちの各1ラウンドずつの動きを確認。マスコミ公開のため、自身もスマートフォンで動画撮影。公開練習後、報道陣に対応した。
葛西氏は「速いですね、速い、速い。テンポも井上チャンピオンのボクシングですね」とうなづいた。
動画撮影の意図について同氏は「撮影できるから撮影しておいて。本人が見るか見ないかわからない。本人が見たいと言えば見せるし。一応、撮影しただけ。自分も生で見れば分かるので」と強調した。
井上は軽めのジムワークをしたのみで、情報は多くないものの「2ラウンド(の動き)では分からないが、絶対に仕上げてきてくれると思うので。井上さんのところは体調を整えてきますから。こちらも順調にきているので」と手応えを示していた。
10カ月ぶりの再戦となるだけに、葛西氏は「お互いに手の内は知っているし。いろいろ考えるところはあると思う。でもこちらは挑戦者で、崖っぷちだし。天心はいかざるをえないし、挑戦者としていかなければいけない。胸を借りるつもりで挑んでいかないといけない。分かりやすい構図ですから。挑戦者らしくいく」と解説。さらに那須川の精神面にも触れ「一生懸命やっていると思いませんか、今回。大人になったというか、言葉を選んでいる。頼もしくなったと思いますね」と口にした。
再び対峙(たいじ)する試合展開について「リングに上がってから分かるもの」と前置きした上で「できたら倒したいですよね。できたら。ボクシングは必ずKOを狙わないとだめ。自分は特にKO狙いのボクサーをつくるのが好きだし。KOしないと面白くないじゃないですか」とも話していた。