日本人初となる21年ボクシング世界選手権金メダリストでプロボクシングWBC世界スーパーフライ級1位の坪井智也(30=帝拳)が国内最速タイのプロ5戦目で世界王座獲得を狙う。27日、トヨタアリーナ東京で同級2位リカルド・マラジカ(28=南アフリカ)との同級王座決定戦を控える。16日には東京・新宿区の所属ジムで練習を公開。シャドーボクシング、ミット打ち、サンドバッグ打ちを披露した。坪井は「まずは何が何でも勝つが1番。倒して勝つ。圧倒的に勝つ。何もさせないで完封したい」と意気込みを示した。
25年3月の2回TKOデビューから約1年半での世界挑戦。坪井は「このような大きな舞台をいただけたことを本当に感謝している。その感謝の気持ちをしっかりリングの上でお見せして世界王者になりたい」と言葉に力を込めた。最速タイ記録達成への意識よりも「強い選手にどうやって圧倒していくかをみてもらいたい。その中でしっかりと仕留めて静岡初の世界王者になれたらと思う」と口にした。
今年4月の元WBC世界同級王者ペドロ・ゲバラ(メキシコ)戦では2回に偶然のバッティングが起こり、ゲバラが倒れて無効試合に。バッティングした原因を振り返り、自身の距離感、バランスなどの修正に取り組んできたという。
坪井は「すごく前戦は悔しい思いがあった。それをバネにいろいろ直すところ成長していくところ見つけながら数カ月できた。すごく良い仕上がり」と手応えを示した。
世界選手権金を含め、全日本選手権4連覇などアマチュア戦績106勝(10RSC)25敗を誇る。坪井は「運良くアマで世界一を取りました。その技術は僕だったり村田諒太さんだったりでしかないもの。それをプロで生かすのが1番アドバンテージがあるスタイルなのではないか。今まで培ったものを大事にプロのリングに臨むし、プロとしての仕様にあてはめながらアマで培ってきたものをやっている」と強調。国内初の世界金&プロ世界王者を達成する意気込みを示した。
世界ベルトを懸けて拳をマラジカはワンツーを得意とする右ボクサータイプ。南アフリカ独特の身体能力の高さも警戒する点となる。坪井は「マラジカ選手は強いし、基本的な技術がうまい。ジャブの差し合い、まじめなボクシングしている。前の手の差し合いで圧倒的に勝つ。そうすればマラジカ選手は何もできない感じになってくると思う。ジャブで徹底的に崩していきたいと思う」と攻略プランの一端も披露。所属ジムの浜田剛史代表は「今までとは比べようのない気持ちを感じている」と期待を寄せていた。