昨年6月に世界挑戦失敗の佐々木尽、アジア3冠王座統一に成功「世界ランカーとやっていきたい」

東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック、日本ウエルター級王座を統一した佐々木尽(中央)

<プロボクシング:日本、東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック・ウエルター級王座統一戦>◇21日◇東京・八王子・たま未来メッセ◇観衆1820人◇日刊スポーツ・ホールディングス後援

東洋太平洋ウエルター級王者佐々木尽(25=八王子中屋)が同級の3冠王座統一に成功した。日本、WBOアジア・パシフィック同級統一王者セムジュ・デビッド(33=中日)との統一戦に臨み、6回0分58秒、KO勝利で3本の地域王座をまとめた。

21年東京オリンピック(五輪)ウガンダ代表でもある技巧派のデビッドに対し、2回に左フックでダウンを先制。6回には右フックでぐらつかせ、最後は左フックでダウンを追加。「相手のパンチは全部見切っていた。右はずっと練習でやってきた。(ダウン奪取の)手応えはタイミングが合って抜ける感じがあった」。2冠王者に実力差をみせつけるKO勝利となった。

台風25号が関東地方に最接近するタイミングで「雷(KO)を落とす」(佐々木)という目標は達成されたものの、試合内容には納得いかない様子。「内容は良くなくて、世界に向けて良い勉強になりました。初めてああいうタイプの選手と試合できて肌感覚的に良かった。セムジュ選手と試合できて本当に良かった。こんな内容では世界とか言っていられない」と反省することも忘れなかった。

地元八王子での興行には約2000収容の会場で、1800人以上の観客が集まった。佐々木は「KOで勝てたことはほっとしている。応援がマジで力になっていました。感謝の気持ちでいっぱい。ありがとうございました」と満面の笑みだった。

今夏、約1カ月間の米ラスベガス合宿に取り組んだ。アマチュアの18冠を達成したボクサーら同級の実力者たちとスパーリングを重ね続け、最後は夢の中でも戦っていたという。佐々木は「スーパーリングの最後に寝ぼけて壁を殴ってしまって拳を痛めました」と明かすほどボクシング漬けの毎日を送ってきたという。

世界レベルの練習パートナーとの実戦練習に取り組み「毎回ちょっとは変わる。でも試合ではまっていない。まだまだ練習してスパーリングのような動きができれば。できる日までやるだけ。今は1割ぐらい出せていない。スパーリングの内容をだせれば世界は取れると思う」と自ら課題を挙げた。

昨年6月、当時のWBO世界同級王者ブライアン・ノーマン(米国)に5回KO負けを喫し、世界王座獲得を逃した。再び世界挑戦するためには、世界ランキングを上げていくしかない。現在、WBCとWBOで同級14位。次戦は世界ランカーとの対決を希望し「やっぱり世界10位台のランカーでも、世界10位以内のランカーでも。そういう相手とやっていきたいというのがある」と意欲を示していた。